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【WRC 08】第4戦アルゼンチンでローブ早くも3勝目! スバル勢は連続2位に

2008年4月1日11時9分

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写真シトロエンのセバスチャン・ローブは、これで4戦中3戦を制覇。早くもタイトルが見えてきた!?写真写真上:スタートから快走を見せた、ミッコ・ヒルボネンの「フォーカスRSWRC07」。しかし、結果は……/写真下:豪快にジャンプを決める、アトキンソンのマシン。写真ソルベルグはリタイアに終わったが、足まわりに好感触を得たようだ。写真スズキ勢は、アンダーソン(写真)の24位完走が最高位。写真水しぶきを上げて河を渡る、アイグナルのランエボIX。写真奴田原文雄は4位フィニッシュ。写真過酷なアルゼンチンで、元王者の新井もリタイアのリストに名を連ねることになった。

 2008年の世界ラリー選手権(WRC)第4戦「ラリー・アルゼンチーナ」が3月28〜30日、南米大陸のアルゼンチンを舞台に開催された。ホストタウンは首都ブエノスアイレスから北に約750kmに位置するカルロス・パスで、標高1000mを超える山脈にステージを設定。いずれも全開区間の長い高速パートとツイスティな低中速セクションを合わせ持つグラベル路だ。

 ラリーウィークは天候が不安定で、数多くのドライバーが脱落するサバイバルラリーが展開された。そんななか、今大会から「レッドブル」にスポンサードされるシトロエンのエース、セバスチャン・ローブが「C4WRC」を武器に今季3勝目を獲得した。 

■序盤からサバイバルラリー

 オープニングステージのSS1で、スズキSX4WRCを駆るパー−ガンナー・アンダーソンがセンサー系のトラブルでデイ1の出走を断念。続くSS2ではSS1でセカンドベストをマークしたフォードのヤリ−マティ・ラトバラがロールオーバーでトップ争いから脱落するなど、今季のラリー・アルゼンチーナは波乱含みの展開で幕を開けた。 

 好スタートを切ったのは、ランキング首位に付けるフォードのエース、ミッコ・ヒルボネン。フォーカスRSWRC07でSS1を制し、2番手に48秒のリードを築いた。その後もSS2、SS4でベストタイムをマークするなど好走を見せたのだが、SS5で石にヒットしてフロントサスペンションを破損、ラリーをリードしながらもマシンを止めることとなった。

 同様に、ストバート・フォードのヘニング・ソルベルグは同ステージでサスペンションを破損して走行を断念し、SS8でスズキのエース、トニー・ガルデマイスターがサスペンショントラブルでストップするなど、序盤から脱落者続出のサバイバルラリーは続いた。

 そのなかで安定した走りを披露したのが、4年連続王者のセバスチャン・ローブで、後続に約1分30秒の差を付けてデイ1をトップフィニッシュ。翌日のデイ2以降も「アイスクール」の愛称どおり、冷静な走りでポジションをキープ。貫禄の3勝目を獲得した。

 この結果、スーパーラリーで5位入賞を果たしたヒルボネンに代わって、ランキングでも首位に浮上。まさに抑えるべきところは抑える……というローブの実力が発揮された1戦で、ドライバーズ選手権の5連覇に向けて前進を果たした。

■アトキンソン躍進! スバルの復調か

 独走で3勝目を飾ったローブの背後では、激しい2番手争いが展開された。

 ラトバラ、ヒルボネンの脱落により、スバルのセカンドドライバー、クリス・アトキンソンが2番手に浮上。エースドライバーのペター・ソルベルグもコンスタントな走りを披露し、アトキンソンに遅れること約8.3秒差の3番手でデイ1をフィニッシュ。翌日のデイ2では、SS10を制したペターが2番手に浮上、前日に引き続きスバルが2−3体制を構築した。

 この飛躍の要因となったのは、「インプレッサWRC2007」の進化にほかならない。課題となっていたダンパーのセッティングが定まり、エースのソルベルグも「今までとトラクションのかかり方がまったく違う」。スバルのエンジニア、嶋村誠氏も「接地性を高めることでグリップが高くなっていると思います。今回の路面であれば仮にフォード勢がデイ1で脱落しなくても、このポジションに入れたと思いますよ」とのことだった。

 残念ながらデイ3のSS19で2番手に付けていたソルベルグは電気系のトラブルでリタイヤすることとなったが、アトキンソンがそのまま2番手に浮上し、第3戦のメキシコに続いて2位に入賞。

 まだまだローブ+シトロエンとは、大きなタイム差があるものの、両ドライバー、チームともに手応えを掴んでいるだけに復調ムードのスバル勢に今後も注目したいものだ。  もうひとつの日本メーカー、スズキはアンダーソンがSS14でサスペンションを破損、ガルデマイスターが油圧系のトラブルに見舞われてデイ2の走行を断念する。両ドライバーともにスーパーラリーでデイ3に出走するものの、ガルデマイスターはパワーステアリングのトラブルでリタイヤ。なんとかアンダーソンが完走を果たすものの、24位に留まることとなった。

■2年目のアイグナルがPWRC初優勝!

 同時開催のPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)第2戦も序盤からサバイバルラリーの様相を呈した。

 まず、GRB型インプレッサで挑む05年−07年のチャンピオン、新井敏弘がデイ1のSS6でボールジョインを破損してこの日の走行を断念。プジョー207S2000を駆るパトリック・サンデルがSS8でロールオーバーを喫し、マシンをストップ。さらにデイ3のSS20ではGRB型インプレッサで2番手に付けていた06年の王者、ナッサー・アルアティヤーがオーバーヒートでリタイヤするなど、注目ドライバーの多くが予想外のハプニングに見舞われることとなった。

 一方、三菱ランサーエボリューションIXを駆るアンドレアス・アイグナルでデイ1を制すると、最後までポジションをキープ。参戦2年目で初優勝を獲得した。2位は同じく三菱ユーザーのセバスチャン・ベルトランで、GDB型インプレッサを駆るヤリ・ケトマーが3位表彰台を獲得した。

 初のピレリタイヤで挑む奴田原文雄は、足まわりのトラブルに見舞われながらも、完成度の高い三菱ランサーエボリューションIXで4位入賞。なお、デイ2で再出走を果たした新井敏弘はSS16でリヤサスペンションを破損、なんとかステージを走り切ったものの、その後の走行を断念し、リタイヤすることとなった。

(文と写真=廣本泉)


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