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秘密の作戦を練る 〈アジアン・ル・マン参戦記2〉

2009年11月16日

  • 筆者 明嵐正彦

写真Team JLOCの68号車

 10月30日の金曜日は、朝8時から監督とドライバーの合同ブリーフィングがあり、9時からは1回目の練習走行が1時間、11時45分から2回目の練習走行が1時間あります。そして、午後4時15分から20分間の予選(LMGT1とLMGT2占有走行)です。

 予選といっても車両に対しての予選なので、ドライバーはどちらか1名でいいのです。ただ、この予選順で土曜日の第1レースも日曜日の第2レースもスタートするので、結果は重要です。

 練習走行1回目は、61号車アストンマーチンがトップで、1分27秒416というベストタイム。Team JLOCは、69号車が1分39秒074で2番手、68号車が1分30秒845で3番手。4番手は1分32秒046の50号車サリーンでした。

 このLMGT1クラスでは、61号車とTeam JLOCの2台がヨコハマタイヤ、50号車がミシュランタイヤです。

 2回目の練習走行では50号車がタイムアップし、61号車の1分30秒401に次ぐ1分30秒631で2番手につけました。68号車は1分31秒033で3番手、69号車は1分32秒414で4番手というベストラップで終了しました。

 やはり61号車が、直線でもコーナーでも断然速く、50号車も直線加速が速いという分析ができます。

 予選は午後4時15分から20分間です。練習走行で予想されていたことですが、61号車が1分27秒515でトップ、50号車が1分29秒827で2番手、TeamJLOCの69号車は1分30秒679で3番手、68号車は1分30秒873で4番手という結果でした。

 直前のテストで楽に1分29秒フラットが出ていましたが、今回この夏使わなかったル・マン本番用のタイヤを使う必要があり、これが思ったよりグリップしないことがわかったのです。タイムは1分30秒台しか出ません。

 ただ、ひとつ私たちにとってラッキーだったのは、予選終了後の再車検で61号車に車両規定違反が発見され、タイム抹消の上、最後尾スタートとなったこと。68号車2番手、69号車3番手からのスタートが決定したのです。

 ここに至り、私たちは新しい作戦を練りました。レースは500キロまたは3時間であり、途中2回のピットインがあります。タイヤ交換は2本1度にできず、1本ずつ行う規定で、4本交換だと40秒ほどかかるのです。ライバル2チームはソフトタイヤで、ピットインでは2回ともタイヤ4本を交換すると考えられます。61号車は新品ソフトタイヤで、10周ほどは1分31〜32秒、その後は1分32〜34秒というペースで走れます。また50号車も同じようなペースで走れると考えられます。それに対して、Team JLOCのハードタイヤは、1分32〜33秒しか出ない替わりに、ずっとそのペースで走れます。私たちは、秘密裏にタイヤ無交換作戦を実施することにしたのです。(つづく)

プロフィール

明嵐正彦(めあらし・まさひこ)

JLOC(日本ランボルギーニオーナーズクラブ)広報と、スーパーGTレースはTeam JLOCマネージャー兼、87号車の監督を務める。JLOC公式サイトも制作・管理している。自動車雑誌「GENROQ」元編集長だけあって、スーパースポーツカーに関しては世界的レベルの専門家。数十万円掛けたマウンテンバイクで、浅草界隈を毎日走るのが目下一番の趣味。 JLOC公式サイト http://www.jloc-net.com/

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