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宮田正和のF1シーン

F1ヘレステスト 木曜日

2010年2月12日

 昨日の予報では今日も雨…のはずだったけど、晴れ男の勢いで素晴らしい天気の一日に変えてしまった!こんなに予報が外れる事もあるのか?スペインの天気予報にある意味で感謝(笑)

 今日は誰よりも何よりもマイケルが本当に走るのか?それを我が目で確認したくて、最初のワンラップはカメラも構えずにただ見守っていた。コースインしてくる赤いヘルメットは本当にマイケルだ!

 7回のワールドチャンピオン。デビューから引退まで撮り続けてきた相手だけに、そしてフランスで日本人の僕が撮ったマイケルの写真集が発売されたという経緯もあり、それだけに人一倍複雑な気持もあるけれど、また嬉しさもあるのだ…

 ひとしきりマイケルを撮ったら、撮影はもう終わってもいいかも!そんな気分になっていた(笑)しかしこの晴天がいつまで続くか判らないし、そう思うと、少しの晴れ間も勿体なく感じ、結果的には見事に8時間、ずっとコース上にいることに…(爆)

 テストでは同じアングルで各車を撮影する事もあるのだが、これが結構難儀なもの。各チームのピットイン、アウトのタイミングによって、こちらの思うように(願うように)走ってこないので、1カ所で全車を撮影する為に2〜3時間を要する事もある。

 だが今日のような天気ならば、それもさほど気にはならない!むしろ時間待ちする間も良い気分でいられるのだから、やはり僕にとって「晴天」はメンタル面においても欠かせないものなのだ(笑)

 タイム的な事は、大幅にレギュレーションの変更を伴った、今の時期のテストということを考えればあまり参照にはならない。このヘレスではフルタンク状態のマシンと、空タンクのマシンでは、ラップあたり4秒も差が出てしまうほどだ。

 これは実戦においては、どの状態のマシンに最高のバランスを持ってくるか?給油禁止による車重の増加と、タイヤの摩耗も考えて作戦を組上げる。チームの作戦、ドライバーの感覚も含め、昨年までのように、単に速いマシンを作り上げるだけでは今年は勝てない。極端な話、予選のポールポジションがレースで最下位という可能性もある。

 昨年よりもレースとして難しくなったか?そんな気もする。重量増加分だけでもマシンは止まらないし加速も鈍る、そんな中でも基本的には速いマシンは必要だ。燃料タンクを大きくした分だけ車軸が伸びて、マシンの操作性どうなるのか?例えばモナコの走りではどうなるのか?

 何とも疑問だらけだが、現時点では想像でしか話ができない。どのチームも試行錯誤を繰り返しながらセッテイングを詰めている…個人的には様々な意味において、実に興味深いシーズン開幕戦になるかもしれない。

by F1SCENE

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プロフィール

写真

宮田 正和 Masakazu MIYATA

 1957年東京浅草生まれ。1987年、ブラジルグランプリでF1を初撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年より、F1グランプリなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。
 2004年、記事主体の既存F1誌に満足できず、最高の写真を見せたいと、グラフィック誌F1SCENEを創刊。編集拠点をF1の本拠地ヨーロッパに移し、ヨーロッパの文化と日本の感性の融合を合い言葉に「Team ZERO」を率いて「出版の壁」に挑む。

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