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輸入車試乗会

咆吼あげるV8ミッドシップ R8に乗ってみた

2008年02月07日

■アウディR8

写真アウディR8
写真流れるようなデザイン。車高の低さがわかる
写真ドア後方の黒い部分がエアインテークを覆う、サイドブレード
写真エンジンルームを開けたところ。V8ミッドシップエンジンが見える
写真思ったよりも広めの運転席

 アウディが満を持して発表した、同社初のミッドシップ2シーター、「R8」に試乗した。

 まず最初に目を引くのが、R8の心臓部・V型8気筒ミッドシップエンジンだ。

 リアウインドーのガラス越しに鎮座するのがよく見える。エンジンルーム内は、カーボンパーツがふんだんに使われている。外からよく見え、いやが応でも期待が高まる。こいつがどんなパワーをたたき出すのか、興奮する。

 試乗に用意されたのは、シルバーメタリックの外観に、エアインテークを覆うようにして配置された、カーボンサイドブレード装備の車。ボディーもフレームもアルミ製だ。

 正面から見ると「いかにも低重心」で「速い車」。しかし、サイドビューは一転、路上を吹き抜ける風のようなデザインで、内に秘めた実力を柔らかく見せる。どこか女性的な印象だ。

 コックピットに体を潜り込ませる。まず目に飛び込むのは、押し出しの強いタコメーターと、350kmまで刻まれたスピードメーター。スーパーカーであることを再認識させられる。シートはスポーティーというより、思ったよりラグジュアリーでゆったり座れる。もちろんホールド性に不足はない。

 いよいよエンジンをかける。シフトレバーを左に倒し、オートマチックで走り出す。まるで車が地をはって走っているような錯覚にとらわれる。

 エンジンはコックピットのすぐ後ろ、車両の中心部にレイアウトされているが、通常の回転域では、びっくりするほどおとなしい。6速シーケンシャルシフトのオートモードとあわせ、拍子抜けするほど快適なクルージングだ。

 ともすると低速域では扱いにくいスポーツカーもあるが、R8は通常の速度域でもトルクは十分にあり、まったくそんな印象はない。

 だが、ステアリング裏のパドルを2回引き、一気に3速までシフトダウンすると、ジェントルなイメージは一変する。エンジンはまさに「咆吼(ほうこう)」を上げ、5000回転を軽く超え、爆発的な加速感に体感できる。

 同社の4WDシステム「クワトロ」ならではの安定したグリップと相まって、いともたやすくスピードが出てしまう。それでいて車の姿勢が乱れることはない。あわててアクセルを緩めると、冷や汗をかいていた。

 7800回転で420馬力を発生するというV8エンジンの実力。日本国内ではなかなか本領を発揮することは難しいだろうが、スポーティーにも、ゆったり快適にも走ることができる、ドイツの優等生の一端をかいま見た。

【スペック】
全長×全幅×全高:4435×1905×1250mm
エンジン:V型8気筒DOHC4163cc
車両重量:1630kg
最高出力:309kw(420ps)/7800rpm
最大トルク:430Nm(43.8kgm)/6000rpm
ハンドル:左
ミッション:Rトロニック6速セミオートマチック
駆動方式:4WD
乗車定員:2名
車両本体価格:1670万円(価格は消費税込み。他の税金や保険料・諸費用は含まず)

 

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