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愛車との涙の別れ
<2004年3月28日、熊本県 阿蘇の北外輪山にて・和田光司さん撮影> 中学に入った頃だったでしょうか、テレビで見たラリー(WRC)の映像に衝撃を受けたのを今でも憶えています。ちょうどクルマやバイクなどに興味を持ち出したころで、土煙を上げながら猛々しく疾走するクルマに釘付けになりました。そのとき優勝したのが、トヨタのセリカGT-Four。 それ以来、ラリーについて雑誌などで情報を集めるようになり、いつしか、「免許を取ったら絶対GT-Fourに乗るんだ!」と思うようになりました。 大学進学と同時に免許を取りましたが、学生の身分ではGT-Fourなど、中古であってもとても手が出ません。安い中古車に乗りながら、いつか自分が乗る日を夢見てプラモデルを眺めてニヤニヤする毎日でした。 しかし、その間にセリカはWRCから姿を消し、モデルチェンジとともにGT-Fourも廃止になってしまいました。 WRCではランサーやインプレッサが台頭し、ラリーカーは彼らの代名詞となりました。それでも私はGT-Fourへの思いを断ち切れませんでした。
そして今から3年前。知り合いの中古車屋でGT-Fourを発見。状態が良かったので、すぐにローンを組んで購入しました。憧れつづけたクルマに乗れるという喜びは何ものにも代えがたく、毎日が楽しくて仕方ありません。暇を作っては、阿蘇や天草の道をドライブしました。野球を観戦しに、九州から甲子園球場までクルマで行ったこともありました。 ところがこのたび、家庭の事情でついに手放すことになりました。愛車との最後のドライブは、買って最初に走りにきた阿蘇の道。幸いにも最高の天気。クルマの後方に見えるのは阿蘇五岳です。まるで空や景色までが愛車との別れを惜しんでくれているかのように感じ、シャッターを押しながら、涙をこらえることが出来ませんでした。 次のオーナーの方にも大事にしてもらって、元気で走りつづけてくれよ。GT-Four、今まで本当にありがとう!
<クルマ情報>トヨタ セリカ GT―Four |
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