ここから本文エリア 現在位置asahi.comトップ > 愛車 > 愛車じまん

mycar_title

憧れのあの車

写真
<2006年10月 高知県早明浦ダム、一色 俊二さん撮影>

 シートに座ったままで、路上の小石が取れる車に乗ってみたい――若い頃、漠然と。具体的にどの車というわけではなかったが、歳とともに忘れていた。

 なんとなく買ったマツダの2座オープンカー、ロードスターは車に乗る楽しさを教えてくれた。2シーター専用設計車のバランスの良さ。高速道路で走るよりも、どこかの道をオープンで運転する気分の良さ。

 忘れていた記憶が湧き出した。

 フルオープン、2座、ドアなし、楽しく走れて、出来れば国産車。そんな車あるはずがないと思って探していたら、光岡にあった。ミツオカZERO1。でも少しイメージと違う。少しがっかりしていたら、あった。「クラシック TypeF」、これだ。でも、時遅し生産終了。インターネットでさっそく中古車検索、販売車まったく見当たらない。

 欲しくて、欲しくてたまらない。だらだら人間の私。そこで、けじめをつけるために宣言。期間1年、シルバー以外の色で極上車が売りに出たら購入、なければ購入断念。

 問題勃発。購入すると、オープンカー2台が、車庫を占領するため、現在車庫に入れている車の持ち主、妻は猛反対。

 半年を過ぎても販売車はなく、諦めようかなと思っていた時、赤のメタリック車。いてもたってもいられない。さっそく、電話で注文しようとすると、購入反対の妻から「見ないで注文するのはダメ」ということで、一日かけて遠くまで一緒に車を見に行ってくれました。

 乗る楽しさのみを追求した車。なしなしづくめ、ハンドルのパワーアシストなし、時間を気にしないで乗れということか、時計なし、オーディオ(オプションで無理矢理設置することは可能)なし、禁煙車ではないが喫煙がほぼ不可能でシガーライター、灰皿なし。

 また、宮沢賢治の小説ではないが、注文の多い車。ドアがないのに乗り降りにテクニックと少しの体の柔軟性が必要で、狭あいなフットスペースのため、スニーカー等ではブレーキとアクセルを踏み分けることは困難。ねじ止めが多く、時々点検と増し締めが必須。寒い時期には、皮か、オイルドコットンの服が必需品となる。

 当然のことながら、車を走らすと注目度100%。良くも悪しくも視線を独り占めしてしまう。運転すると、車の代名詞「快適さ」は皆無で、風と一緒に走る何処かの車の宣伝文句にも合わず、ただ前方からの風に逆らって、ただ疲れるだけ。でも車を降りると、すぐにでもまた運転したくなるおもちゃだ。長年貯めた小遣いはすっからかん。ぜいたくなおもちゃ購入を許してくれた妻に感謝。

 光岡自動車が型式承認を取って、日本で10番目の自動車製造メーカーとなった記念すべきミツオカZERO1の派生種Classic TypeF。個人的な意見としては、日本自動車史上、エポックメイキングな車と思う。

 その長い名前からか、あまり売れず(すみません光岡さん)、100台の生産を達成するまでに生産終了。ボディサイズは、案外小さく、タイヤの付いてる場所は異なるが、現行軽自動車なみ。この手の車としては、非力なエンジン、重い車体、でも車としての美しさ、楽しさは、外国車に劣らないと言うよりも数段優れている。



アサコ

 あんまり車の性能に詳しくないアサコとしては、こういう個性的な車、大スキです。街で写真を撮られる事も多いんじゃないでしょうか。長年の夢が叶ってよかったですね!

<クルマ情報>光岡 ミツオカZERO 1 Classic Type F

投稿募集中!


朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり
∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.