ちょっとアバウト、しかしワイルド
〈2007年9月、カナダで、許伯基(ホ・ペッキ)さん撮影〉 2年間乗ったミニバンが事故で大破してしまったので、インターネットの個人売買で見つけて急きょ購入しました。13万7000kmも走った5年前の車ですが、とても状態が良く、塗装にはまだ新車の輝きが残っています。2列目、3列目のシートはほとんど使っていなかったようで、シミ一つありません。お菓子を食べ散らかしたり、ジュースをこぼしたりしてばかりのうちの悪ガキどもには少々もったいないほどです。 個人的に気に入っている装備は、デュアルエアコンとリモコンスターターです。電動スライドドアにバックモニター付きのナビ、自由自在のシートアレンジなど、最先端をいく日本のミニバンに慣れている方々には意外かも知れませんが、アメリカのミニバンの後部座席にエアコンがついていないのはよくあることで、真夏や真冬などは、快適なはずのパッセンジャーシートが不快きわまりないのです。 リモコンスターターは、カナダの寒い冬の朝に車を暖めておくのにとても便利で、冷凍室のような車内で凍えながら出発することがないと思うと、冬の来るのが楽しみです。乗り味は、ワイルドの一言。前のダッジ・キャラバンに比べて、操作性や車の挙動、エンジンの特性などすべてが男性的です。 女性や子どもには開け閉めのつらい重厚なスライドドアや、アクセルの動きといまいち連動してくれないアバウトなATなどには多少閉口しますが、アクセルをぐっと踏み込んだ時の3.8リッター・エンジンから繰り出される暴力的な加速感は「おお、アメリカンだ!」という満足感を与えてくれます。 キャラバンの時には、次々に飛び出す深刻な故障に「もうアメリカの車なんて」と思いましたが、また性懲りもなくアメリカン・ミニバンの個性に惹かれています。日本への帰国まで約1年、故障なく、広いカナダのあちこちを元気に走ってもらいたいものです。 <クルマ情報>フォード ウインドスター・スポート2002年モデル |