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ホンダ オデッセイ走り出してすぐわかる「進化」
■オデッセイ
94年にデビューし、その後、日本に本格的なミニバンブームを起こしたホンダ・オデッセイ。今回レポートするのは、10月にフルモデルチェンジを受け、3代目となったモデルです。旧型より80ミリも低くなった全高に、低く構えたちょっとコワモテの表情・・・。これでミニバンなの?というスタイルでもあります。ちなみに、今回のオデッセイは「イメージスケッチからもっとも忠実に実車のデザインを起こさせた車」なのだそう。 グレードは、ベースグレードの「S」から中心グレードの「M」、話題の電動床下格納シートまで標準装備される高級グレード「L」、そしてハイグレードな内外装とスポーティな走りに重点を置いた「アブソルート」の4グレードです(価格は220.0〜282.0万円)。エンジンは、S/M/Lに最高出力160馬力を発生する、2.4LDOHCi−VTECを搭載。またアブソルートは、よりハイパワーな200馬力仕様としています。日本の乗用車の歴史を変えたとも言われるオデッセイ。その最新モデルの使い勝手はどんなものでしょう? * 母の目「数字」チェック!☆ 全高1550ミリで立体駐車場もオッケー? 3代目オデッセイは、旧型に比べて全高を80ミリ下げました。全高1550ミリ。そう、立体駐車場にも入る高さとしたのです。これでスーパーやデパートなどの駐車場で苦労することはなさそうです。ただし、すべての立体駐車場の高さ制限が1550ミリというわけではありません。1500ミリ以下のところもあります。そもそも、4WDモデルの場合、車高は1575ミリとなるのでアウトです。しかしまあ、ミニバンでこの全高は立派です。しかも室内高は旧モデルより5ミリアップしているので、外から見ると「うう、なんか狭そう・・・」と思うのですが、実際、中に乗り込むと室内長も50ミリ延長されたこともあり、狭さなどもちろん感じません。
新型オデッセイは低床化に高度な気配りがされています。全高を下げても室内高が変わらないとなれば、当然、フロアを低くするしか手段はなく、地面からフロアまで実測値は32センチ。この数値はかなり画期的です。実際乗ってみると、自然な姿勢での乗り降りができました。この高さであれば、3〜4歳児でも一人で乗降できるでしょう。 ☆ 最小回転半径5.4mは立派!3ナンバーサイズのミニバンでは、もっとも優秀な数値です。同じホンダ車では全長が100ミリ短いアコードと同じで、他社の3ナンバーミニバンと比べても確かに最小値です。(ちなみに、エスティマは5.6m、プレサージュは5.7m、グランディスが5.5m)。これなら、狭い街中をママが一人で運転する場合でも、あまり不安はありません。
この1〜2年にデビューした新型車では後部ドアが80度前後開く車も多い中、オデッセイは64.5度とやや狭い印象です。もちろんドア自体が大きいので、80度近くも開いたら狭い駐車場などでは周囲の車に干渉する危険性もあり、室内からはドアハンドルまでが遠く、閉めにくいという難点も確かにあります。実際、子供を乗せおろししてみましたが、この程度の角度でも、ドアの開口部が大きいため乗降はスムースでした。また、狭い駐車場での乗り降りがしやすいよう、ドア開度はリアも3段階にしていることにも注目です。 * 子連れママや奥様にうれしい機能&装備
Lグレードに標準装備されている画期的な装備です。3列目のシートは、格納&復帰の操作がもっとも多い場所だと思いますが、これがなんと、電動!スイッチひとつで格納&復帰が可能となりました。子供のいたずらなどの誤操作防止のため、ヘッドレストをたたむ&起こす操作は手動で行いますが、あとは格納スペースにすっきり収まって完全にフラットなスペースができるところまで電動で行えます。これなら、小さな子供をつれたママも、安心して手軽な操作が行えます。
特に子連れママに・・・というわけではありませんが、この美しさはなかなか感動モノです。ポイントは、3つのメーターが立体的にレイアウトされていること。そして、ブルー基調の透過照明と、文字盤表面に配置したアクリル導光体の発光により、奥行き感のある美しいハイコントラスト表示を実現しています。瞬間燃費をバーグラフで表示する機能も備えているので、燃費節約ママには便利な機能になるでしょう。しかし、私個人の考えですが、自発光式メーターはある意味危険な存在でもあると思うのです。このメーターは、ヘッドライトやスモールライトの点灯とは関係なく、エンジンがかかっている間は常に光っているわけです。これだと、ヘッドライトのつけ忘れが確実に多くなります。私の経験上、女性ドライバーにその傾向が多くみられます。メーター周りが明るいと、ライトをつけ忘れるのです。とくに交通事故が多いたそがれ時や、夜間でも街頭やお店のネオンで明るい繁華街など・・・。ライトの消し忘れ警告ブザーというのは多くの車についていますが、ライトのつけ忘れ警告ブザーって、ありませんよね。どちらが命にかかわる危険をはらんでいるのか、メーカーの方 には考えていただきたいものです。 ♪ シートの高さ調整がとてもスムース上級グレードのLにはシートの高さ(座面の前部・後部)、前後スライドとリクライニングのすべてを電動で調整できる運転席8ウェイパワーシートが標準装備されています。そのほかのグレードには、シート横のレバーを上下に操作するだけで簡単にシートの高さを調整できる運転席シートハイトアジャスター(ラチェット式)が標準装備されており、このレバーの操作がとても滑らかで、好感が持てました。小柄なママも、この操作感ならパパが乗った後にも毎回きちんと高さ調整をしたくなるのでは?
最新のミニバンでは、どれも充実した小物収納スペースを備えています。新型オデッセイでとくに注目したいのは、後部ドアにシャッター付のドアポケットがあること。運転するママにはあまり関係がない場所かもしれませんが、小物が多く、散らかりやすい子連れ車には便利なアイデアでしょう。子供が少し大きくなったら、きっとここにお気に入りのミニカーを入れたり、おもちゃを潜ませたりして、子供にとって大事な秘密の小箱になるのかも。 * 乗った感じは?運転席に座ってまず感じたのは、インパネ周りのデザイン・・・とくに、ナビの周辺がかなり派手ということです。「プログレッシブコマンダー」なるナビの操作スティックは強烈な存在感を主張しています。機能的には、画面表示とリンクしたイメージどおりの操作が行えるし、使いやすさ抜群なのですが、マッサージ機能尽きのシャワーヘッドみたいなデザインはどうもイマイチですね。そのすぐ上に、似たような形状のエアコン操作ダイアルがあります。私は、何度か操作を間違えました。加えてインパネシフトと、この3点とステアリングを含めると、全体的にやたらギラギラしていて、ちょっとげんなり。オデッセイをローダウン&エアロまみれで乗るお兄さん方にはウケるかもしれませんが、オデッセイユーザーの中核をなす30代後半〜40代のオトナには、どうかなあ、という感じです。
走行性能はさすが!の安定感と静かさに、驚かされます。試乗会で、エンジニアの方が、「2代目は10m走って初代との差がわかる車でしたが、今回の3代目は走り出してすぐからその進化がわかります」と断言するだけのことはあります。当然、全高自体が大幅に低くなっていますから、絶対的な安定感はアップしているでしょう。とくにボディのしっかり感と、徹底した遮音対策による心地よい静かさは、オデッセイがまだいちおうミニバンのカテゴリーにいることを完全に忘れさせます。 それから特筆すべきは、CVTの滑らかさでしょうか。今回、アブソルートを除くFF車には新開発のCVT+7スピードモードが搭載されています。発進のパワフルさとホントに変速ショックを微塵も感じさせない滑らかさは、一度でもCVT車に乗ったことのある人なら、必ずや感動することでしょう。というかその前に、言われないと(言われても?)CVTだとは気づかないかもしれませんが。 |
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