現在位置:asahi.com>愛車>加藤久美子の乗ってナンボ> 記事 自動車博物館に行ってみよう
現在、日本には年間を通じて自動車をコレクション展示している施設が約20カ所あります。個人によるコレクションや自動車に関連する企業が展開しているものまで、運営形態はさまざまです。世界的に見ても、質の高い自動車博物館が多数あり、近年は、車両のみを無機質に展示するのではなく、そのクルマが生まれた時代背景、当時の生活の雰囲気などをイメージできるような展示が増えてきました。懐かしい生活雑貨やファッション、遊びの道具などが一緒に展示されていることもしばしばあります。老若男女問わず、クルマにそれほど興味がない人でも、楽しんですごせるような場所になりつつあるのかもしれません。 往年の名車には、歴史を築き上げてきた独特のオーラがあります。それは、本や雑誌の写真、ウェブサイトの画像だけでは感じることができないものです。ぜひ、実物を見に出かけてみてください。もし、お目当てのクルマが決まっているならば、事前に電話で問い合わせてチェックしておきましょう。 ほとんどの博物館は公式ウェブサイトを持っており、展示車のリストもあります。常設展示されているもの、期間限定のもの、また、ほかの博物館やイベントに貸し出している場合もありますので、「絶対に見たい」というクルマがあれば事前に確認しておいたほうが安心です。撮影禁止になっているエリアや車両もありますので、撮影する場合は十分注意をしましょう。 ●トヨタ博物館に行ってきた 今回は、数ある自動車博物館の中でも、日本最大規模のコレクションと来館者数を誇るトヨタ博物館に出かけてきました。1989年に本館、99年に新館がオープンして現在は年間約25万人が訪れるほどの人気となっています(ちなみに、トヨタの名前がつきますが、コレクションはトヨタ車だけではありません)。 ここの素晴らしいところは、展示してあるすべてほとんどのクルマが「動体保存」だということ。どんなに古く希少なクルマであっても、すべてエンジンをかければ自走できる状態に整備しているということです。単なる「置物」ではなく、きちんと走れる自動車ばかりを展示しています。博物館主催のイベントなども随時開催されていて、毎年5月に開催されるクラシックカー・フェスティバルは、2008年で19回目を迎える国内屈指のクラッシクカーイベントとして定着しています。 トヨタ博物館は、大きく分けて本館と新館で構成され、全体で自動車100年の歴史と自動車文明の業績を、世界中から収集、保存し、体系的に見られるように展示されています。89年4月にオープンした本館では、ガソリン自動車が誕生した19世紀末から20世紀の自動車の歴史がわかるように、実用車を中心に約120台(2階欧米車、3階日本車)が展示されています。99年4月にオープンした新館は、日本のモータリゼーションの歴史を人の暮らしと生活文化との関連でとらえ、暮らしと自動車のかかわり合いについて展示しています。 自動車の展示は本館2階、本館3階、新館2階で、このほか、レストラン、情報コーナー、図書室、お土産店ショップ、キッズガレージなど、入館料不要で利用できる施設も完備されています。全体的にゆったりとくつろぎながらクルマと親しめるスペースになっています。 ●企画展もある本館 本館は自動車の始まりとされている19世紀末から1940年代までの欧米車約60台が時代に合わせ、五つのテーマに沿って展示されています。反対側の奥には特別展示室があり、取材時は企画展「初公開収蔵車展」が行われていました。 収蔵車とは、トヨタ博物館が所有している車両で、普段はバックヤードに保管されているクルマたちのことです。企画展では初公開&希少公開の8台が展示されています。 意外と穴場なのがルネラリック カーマスコット展示室。ここでは、フランスのガラス工芸家、ルネ・ラリック(1860〜1945)が量産したカーマスコットを全種類見ることができます。日本国内に限らず海外でも全種類をそろえ常設展示しているところはないといわれているので、大変貴重なコレクションといえます。 日本の名車も、1936年のトヨダAA型を起点として、1970年代頃までの国産車約60台が展示されています。こちらの人気はやはり、「国産高性能スポーツカー」ゾーンです。ダットサン・フェアレディ(SP310)、ホンダS500(AS280)、トヨタスポーツ800(AUP15)、ダイハツコンパーノスパイダー(F40K)、いすゞベレット1600GT(PR90)、プリンススカイライン2000GT−B(S54型)、トヨタ2000GT(MF10)、マツダコスモスポーツ(L10B)など、40年以上も前に生産された日本の名スポーツカーたちが素晴らしく美しい状態で、今にも走り出しそうな生き生きとした表情で展示されています。 ●モータリゼーションの変遷が分かる新館 1999年にできた新館では、自動車の展示とともに、日本のモータリゼーションの歩みと生活文化の変遷を6ゾーンに分けて展示しています。クルマもさることながら、目を引くのは当時の庶民生活をイメージした、さまざまな付属の展示物です。自転車や少年雑誌、家電製品など、とても興味深く見ることができます。 1階にあるキッズガレージとミュージアムショップ。この二つははずせません。キッズガレージでは、木のおもちゃ、パソコンゲームなどで子どもたちがクルマのことを、遊びながら学べるコーナーです。また、展示車のローバー6HP(1907年、イギリス)には、実際に座ることができます。 ミュージアムショップの品ぞろえもなかなかのもの。ミニカーだけで何と500種類以上! このほか、博物館オリジナルグッズや、カード、カタログ、ステッカー、Tシャツなどなど。ちなみに、こちらはトヨタ博物館公式ウェブサイトから通信販売でも購入できます。博物館オリジナルカレーは、館内にあるレストランでつくられたカレーが好評だったことからお土産化が実現しました。 3月22日(土曜日)から4月6日(日曜日)の春休み期間は、小学生の入場が無料となります!この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょう? この期間は、工作教室や親子写真教室など、楽しいイベントも予定されています。 ■春休みに子供と行きたい自動車博物館 トヨタ博物館 日本自動車博物館 トヨタ メガウェブ ヒストリーガレージ クラシックカーミュージアム函館 伊香保おもちゃと人形自動車博物館 那須クラシックカー博物館 ホンダコレクションホール チンクエチェント博物館 ZAZミュージアム 福山自動車時計博物館 かさがた温泉思い出博物館 四国自動車博物館 世界クラシックカー博物館 日本の名車歴史館 九州自動車歴史館 ダイハツ ヒューモビリティワールド プリンス&スカイライン ミュージアム (2008/03/23)
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