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加藤久美子の乗ってナンボ

三世代でアメリカ西部3000キロの旅(1)

2008年04月18日

 カリフォルニア〜ネバダ〜ユタ〜アリゾナ、ブラスちょっとだけコロラドとニューメキシコを、日本上陸間近の新型グランドボイジャーでドライブしています。

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新機能満載で長時間でも運転も疲れない2008年型ボイジャー

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初日の3月21日、LAを出発してキングマンを目指す

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静かで滑らかな乗り心地のボイジャーでフリーウェイをゆったりと走る

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ボイジャーに付いていたのはミシガンナンバー、西部では珍しがられる?

 3月18日に成田空港からロスアンゼルスに到着しました。今回のクルマは元祖ミニバンの、クライスラー・タウンandカントリー(日本名グランドボイジャー)です。フルモデルチェンジした2008年モデルで、まもなく日本に上陸する予定です。

 元祖ミニバンメーカーの世界最新・最強のミニバンは、とっても快適で心強い旅のパートナーになってくれそうです。この車で、私と80代の母、7歳の息子で、アメリカ西部ぐるっと回る3000キロのドライブを楽しむことにしました。

●クライスラー・グランドボイジャー

 80年代後半からのRVブームの流れで、ファミリーカーとしてすっかりおなじみになった「ミニバン」ですが、ミニバンという呼称、ミニバンカテゴリーの車を最初に世に送り出したのはクライスラーでした。1983年のことで、ミニバン人気は一気に全米に拡大し、その後、アメリカはもちろん、日本やヨーロッパでもセダンに代わる新世代のファミリーカーとしての地位を固めたのです。

 今回、ドライブするクライスラー・グランドボイジャーは、30以上の新装備と改良装備を実施した、世界最強ともいえるミニバンです。これでもかっ、というほどに最新装備を満載。中でも電動格納式の3列目シートは感動を通り越して言葉がありません。ボタンひとつで、左右別々に床下格納や、通常のシート位置に戻すことができます。2列目、3列目シートのエンターテイメントにはデュアルDVDスクリーンを初めて採用。1列目と合わせて、合計3つのスクリーンが装備され、それぞれ別々のメディアを再生、ワイヤレスヘッドホンで音声を楽しむことができます。

 装備もすごいのですが、ロングドライブにうれしいのは乗り心地のよさです。静かで滑らかで、そして長時間乗ってもホントに疲れることがない、実に快適なミニバンです。

●ドライブレポート

3月21日
出発地ロサンゼルス(カリフォルニア州)
目的地キングマン(アリゾナ州)
ルートLA(ガーデナ周辺)〜(15号線)〜バーストゥ〜(40号線)〜キングマン
総走行距離334マイル(約535キロ)

 いよいよロングドライブの始まりです。ホテルをチェックアウトして午前11時ごろ、ホテルの駐車場から、さあ出発!と思ったら、なにやら、窓にはさんである白い紙を発見。何かの広告チラシかな、と思ったのですが、なんと、駐車違反のチケットでした。「な、なんで。ホテルの駐車場だよ?」。と、 よく見ると、「ハンディキャップスペースへの駐車違反」ということでした。罰金なんと330ドル!(ちなみに、他の駐車違反は75ドル前後)

 私の母はひざの関節が悪く、長時間の歩行が困難なため、旅先ではいつも車いすを利用しています。今回も日本から車椅子を持ち込んでいました。障害者手帳も持っていて、ホテル側からも、専用スペースへの駐車許可を得ていました。ですが、アメリカでは、そんな事情は関係ないのでしょう。公式に認定を受けたプレートを提示せずに車いす用スペースに駐車すると、それがスーパーだろうがホテルだろうが、警察のチェックに引っかかると問答無用で駐車違反切符を切られるようです(今回初めて知りました)。

 ですがこちらは、旅行者。クルマも自己所有のものではありません。結局、ホテルのマネージャーと一緒に警察に行き、障害者手帳も見せ、事情を説明して交渉をしてもらいました。

 日本でもようやく、車いす専用スペースへの健常者の駐車が問題視され始めましたが、さすがアメリカ。このあたりは徹底しています。プレートがないクルマは駐車できませんので、日本のように、非常識な健常者のせいで、車いす利用者が停めたくても停められない、という状況はありえないわけです。

 そんなこんなで出発がかなり遅れ、ガーデナ近辺を出たのが午後1時。途中の渋滞、給油や眠気覚ましのための買い物などもあって、キングマン到着は午後8時半となりました。

 LAからバーストゥまでの15号線は、交通量も多く、とくに金曜の夜はラスベガスへ向かうクルマで賑やかです。が、バーストゥでフリーウェイ40号線に乗り換えると、とたんに片道2車線で砂漠の中を淡々と走る静かな道になります。暗くなってからは、他にクルマもなく、街の明かりも道路の照明もないという時間が20分くらい続き、少し不安な気持ちにもなりました。

 アリゾナ州に入るとまもなく、キングマンの街です。ファストフードやガソリンスタンドの灯りが見え始め、ほっと一息。到着したころにはすっかり夜になっていましたので、街もまだよくみていませんが、明日はキングマンの町を少し散策してみたいと思います。

 1926年に創設され75年に廃止された、アメリカ最初の国道「ルート66」が、現在ヒストリックルート66として、全盛期と同じように維持されているキングマン〜セリグマンまでの100マイルを経由して、一路、モニュメントバレーに向かいます。

プロフィール

写真・加藤久美子 加藤久美子 Kumiko KATO
 山口県生まれ。日刊自動車新聞社で7年間の編集記者生活の後、フリーに。
 「車のある生活」をテーマに、自動車専門誌やファッション誌、一般誌に寄稿、講演活動や新聞社主催の座談会にも出席。2000年11月に男児を出産してからは、育児雑誌などにチャイルドシートや子連れドライブの記事を中心に寄稿。
 また、先進国では日本のみが事実上、野放しになっている妊婦のシートベルト着用に関しても問題意識を持ち、01年4月には全国の産科、小児科の医師たちと共に妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、全国100万人の妊婦、自動車メーカー、育児用品メーカーを巻き込んで啓蒙活動を推進中。
 現在、助手席にチャイルドシートをつけた愛車・アルファロメオスパイダーで、各種取材や新車試乗会、家族の夕食の買物や地域の育児サークルに奔走する日々……。


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