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三世代でアメリカ西部3000キロの旅(3)

2008年6月25日

  • 筆者 加藤久美子

写真アリゾナの美しい夕景とヨシュアツリー写真本日のルート写真ザイオン国立公園入り口写真ザイオン国立公園周辺の道路写真突然始まった未舗装路。洗濯板です

●ここは地球じゃない 夢のモニュメントバレー

出発地モニュメントバレー(アリゾナ/ユタ州)
目的地ラスベガス(ネバダ州)
ルートモニュメントバレー〜163号線〜カイエンタ〜160号線〜98号線〜ペイジ〜89号線〜カナブ〜9号線でザイオン国立公園手前でUターン〜ショートカット未舗装路〜389号線―59号線〜ハリケーン〜15号線〜ラスベガス
走行日2008年3月24日
使用車クライスラー・タウンandカントリー(日本名グランドボイジャー)2008年モデル

 長い年月、憧れていたモニュメントバレーですごした2日間は、夢のような時間でした。駅馬車、フォレスト・ガンプなど多くの映画のロケ地として使用され、世界的に有名な観光地ですが、メインのエリアには道路沿いの広告、お店などもなく、あるのは赤い大地と壮大なビュート群、そして1本の舗装路。ここを車で走っていると、地球ではない場所をドライブしている感覚になります。

 舗装路以外は人工的なものが目に入りません。観光客の多くはバスや飛行機のツアーでやってきますが、条件が許せば自らドライブして訪れてみてください。感動もいっそう深まると思います。

 さて、この日はラスベガスへ向かいました。朝、カーナビに目的地セットをしてみてびっくり。400マイル以上(約640キロ)もありました。もっと早くに気づくべきでした(苦笑)。

 「今日は何キロくらいかねえ?明るいうちには着くやろか?」。恐る恐るたずねて来る母に「うーん500キロくらいかな〜」と、ごまかしつつ、モニュメントバレーを後にしました。

 ザイオン国立公園経由のルートを進んでいたところ、「入場料25ドルが必要」という標識が数回出てきました。高い。単に経由するだけなのに・・・と思って料金ブースの人に「ザイオン国立公園に行くわけじゃないんですけど、払わないとダメ?」とたずねたら、「了解!じゃ、他の道を案内しますよ」。

 安心して教えられたルートを進みました。が、できるだけショートカットしたいと思い、近道をしてみたところ、突然、道が未舗装路に。その昔、オーストラリアのラリーで走ったような、ホントに洗濯板(死語?)のような道です。雨が降って柔らかくなった泥道をトラクターが通って、それが乾燥してガチガチに固まったような感じ。乗り心地最高の新型ボイジャーですが、さすがにこの振動だけは抑え切れません。

 私と息子は平気でしたが、母は段々と気分も機嫌も悪くなり、いつ終わるかもしれない未舗装路との戦いが続きました。時間にしてみれば1時間程度でしたが、25ドルをケチらないほうが良かったかもしれません。

 やっと、舗装路に戻り、ラスベガスまであと20マイルに近づいたあたりで、目の前に突然、ラスベガスの夜景が広がりました。電球色のシャンデリアの下で宝石箱をひっくり返したような美しさです。この夜景はこれまで何度か見てきていますが、年を経るごとに夜景の裾野が広がっているようです。

プロフィール

写真・加藤久美子

加藤久美子 Kumiko KATO

 山口県生まれ。日刊自動車新聞社で7年間の編集記者生活の後、フリーに。

 「車のある生活」をテーマに、自動車専門誌やファッション誌、一般誌に寄稿、講演活動や新聞社主催の座談会にも出席。2000年11月に男児を出産してからは、育児雑誌などにチャイルドシートや子連れドライブの記事を中心に寄稿。

 また、先進国では日本のみが事実上、野放しになっている妊婦のシートベルト着用に関しても問題意識を持ち、01年4月には全国の産科、小児科の医師たちと共に妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、全国100万人の妊婦、自動車メーカー、育児用品メーカーを巻き込んで啓蒙活動を推進中。

 現在、助手席にチャイルドシートをつけた愛車・アルファロメオスパイダーで、各種取材や新車試乗会、家族の夕食の買物や地域の育児サークルに奔走する日々……。

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