トヨタ、中東向けの生産拡大 米市場の急減速で判断2008年03月25日 トヨタ自動車グループは、日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)で5月をめどにランドクルーザー・プラドの生産を始めるなど、原油マネーで沸く中東で需要が伸びている車種の生産を拡大する。主力の米国新車市場が低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの影響で急減速しているため、米国向けの生産設備を振り向け、収益悪化を防ぐ。
日野・羽村工場では北米向けに大型SUV(スポーツ用多目的車)「4Runner」「FJクルーザー」を生産しているが、数十億円を投じて部品生産や溶接、組み立てラインなどを改修。新たにプラドを年数万台規模で生産する方針だ。プラドの07年世界販売は前年比14%増の16万6千台で、砂漠の多い中東で特に人気が高いという。 原油高と景気減速で米国の大型車販売は当面低迷するとみて、トヨタは「地域の需要変動に応じた柔軟な設備運用が最重要」(幹部)と判断。成長が続く中東での需要増にあわせ、グループ全体の供給能力を拡大する。 トヨタ車体系の岐阜車体工業(岐阜県各務原市)でも6月から、ミニバン「ハイエース」の年産能力を1万8千台増の7万6千台に引き上げる。高層ビル建設ラッシュが続く中東で、作業員の移動用として需要が膨らんでいる。 トヨタ本体でも、SUVの最上位モデル「ランドクルーザー200系」を昨秋に全面改良したのに伴い、田原工場(愛知県田原市)でも生産を始めるなど、中東向けの生産強化を進めている。 この記事の関連情報愛車
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