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2011年12月3日0時35分
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ボンネットバス復活 広島・呉で観光向けに再活用

 来春、市営バス路線をそっくり広島電鉄に譲り移す呉市交通局は、所有する1968年登録のボンネットバスを、観光向けに再活用する方針を決めた。古くなったため、2年前から車庫で保管されてきたが、現役のボンネットバスは県内に2台だけ。広電には渡さず、市の貴重な財産として、もうひと頑張りしてもらう。

 いすゞ自動車製のBXD30型。どことなく愛敬がある丸4灯式ヘッドライトの最終モデルだ。全長約8.3メートル、定員48人でナンバープレートの表示は「広島2」。広島運輸支局によると、71年3月末までの営業バスに使われた。いまでは珍しいプレートだという。

 車両は85年11月まで呉駅前発着の路線バスで活躍し、その後は2009年春まで貸し切りバスなどに使われた。現在は営業所の車庫に保管され、「バスまつり」といった特別なイベントで時々、走る姿を見せるだけになっている。

 バス路線の民間移譲を背景に、「廃車になるのか」と心配するファンの声が市交通局に寄せられていた。復活を願う市民らの期待にこたえ、市は「貴重な財産。根気よく整備を続け、元気に走る姿をみてほしい」と、来年度からボンネットバスの所属を産業部に移し、観光振興に役立てることにした。冷房設備がないため、期間限定で呉市内の史跡などを探訪するループ(循環)バスに利用するアイデアなどが出ている。

 市交通局の話では、中型のボンネットバスは1950年代に全盛期を迎えた。その後、主流が箱形バスに移り、60年代には生産が中止されていった。現在も一線で活躍中のボンネットバスは、全国でもわずかに23台。県内では、呉市営のほか福山市の鞆(とも)鉄道の車両(58年登録)だけになっているという。

 ボンネットバスの映像は、呉市営バスのホームページ(http://www.kurecitybus.jp/)の「映写館」で見ることができる。(中川正美)

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