政府・与党が税制改正関連法案を30日に衆院で再議決する方針を決め、ガソリン税などの暫定税率が「復活」すると同時に、30日に期限が切れる自動車重量税の暫定税率も維持される。車検申請の殺到など混乱の可能性は残るが、自動車ユーザーは今のところ冷静に対応しているようだ。
車検時にかかる自動車重量税は道路特定財源の一つで、大半が道路整備に使われている。自家用車で0.5トンあたり年6300円で、暫定税率分は3800円だ。重量1.5トンの車で車検時に2年分払うと、3万7800円かかるが、暫定税率が切れれば半額以下の1万5千円になる。
実は17日以降に検査を受ければ、車検申請を5月1日以降にできる仕組みがある。
車検を業者に頼んだ場合、検査終了時に「保安基準適合証」が発行される。仮車検証にあたるもので、有効期限は15日間。仮に今月17日に検査を受ければ、各地の陸運支局に車検証発行を申請するのは、5月1日でも大丈夫だ。
暫定税率切れを想定して申請を遅らせる人が多ければ、「5月初めに申請者が集中し、窓口が混乱する可能性もある」(関東運輸局)と見られていた。
業者側も神経をとがらせてきた。自動車部品販売大手で、車検を手がけるオートバックスは、暫定税率切れの可能性を顧客に説明しながらも、車検申請日の指定は受け付けていない。「5月1日に申請が集中し、陸運支局の処理能力を超えてしまうことがないとはいえない」(広報)ためだ。申請できなければ「車検切れ」になってしまい、公道を走れば30日の免停や罰金が課される。
一方、業界団体の日本自動車整備振興会連合会は今月初め、車検を受ける顧客に対し、5月以降税率が下がる可能性があると周知するよう、文書で加盟業者に指示していた。仮に暫定税率が切れた場合にトラブルになりかねない、と懸念したためだ。