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街乗りに最適なEV スバル「プラグイン・ステラ」に試乗

2009年6月16日10時49分

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写真プラグイン・ステラ・コンセプト

写真プラグイン・ステラ・コンセプト

写真市販モデルのインパネ

写真プラグイン・ステラ市販モデル

 富士重工が軽乗用車「ステラ」をベースに開発した電気自動車「プラグイン・ステラ」。7月下旬の販売(納車開始)を控え、同社の本社がある東京・新宿周辺で、市販モデルと基本的に同じ仕様の「コンセプト」に試乗した。静かなうえ、低速から力強いトルクを発揮する電気自動車らしい走りはもちろんのこと、大人4人がしっかり乗れる室内空間を確保したベース車のパッケージングも引き継ぎ、日々の足として十分実用に耐えるものだった。(アサヒ・コム編集部 山下充広)

 電気自動車のネックといってもよい航続距離は、三菱i−MiEVの160キロと比べ90キロ(コンセプトは実測値80キロ)で、見劣りするのは否めない。この点を広報部にただすと「シティーコミューターとして最低限走れる距離を確保したうえで、電池搭載量を抑え充電時間を短くした」と明快な答え。日産とNECの合弁会社が製造するラミネート型リチウムイオン電池192個を床下に搭載、急速充電器ならばi−MiEVの半分の約15分で80%充電が完了する。スペックを追うより使い勝手を優先した点は評価できる。

 新宿駅前のスバルビル地下駐車場から、大人4人を乗せ、地上出口に向け急な坂道を登る。普通の軽自動車なら、相当なエンジン音とともにトルク不足を感じる状況だ。試乗車はバッテリーのためベース車より180キロ重い車体ながら、急坂を苦もなく一直線に駆け上がった。

 モーター音はごくわずかだが、エンジン音がない分、タイヤなどのロードノイズが大きく感じられる。ベースが軽なので遮音材が少ないためで、遮音材を多くすれば重くなるというジレンマを抱えている。

 ハンドルやブレーキの操作感覚は、ガソリン車とまったく同じ。アクセルを緩めれば、エンジンブレーキの代わりに回生ブレーキシステムが効き、違和感なく減速する。スムーズな加減速は、ストップ&ゴーが多い都心の道路状況では高ポイント。エンジンの振動もないので、同乗者にも余計なストレスを与えないだろう。

 室内はシート地が違うほかは、ほぼステラと同じだ。高い車高(1660ミリ)と広いガラス面積で開放感は十分。後部席の乗降もしやすい。メーター類のレイアウトに、エコカーらしい演出がない点が物足りないところか。

 同社は2006年6月、同社の軽自動車「R1」をベースにした「R1e」を東京電力と共同開発。08年からベース車をトールタイプの「ステラ」に変更し、洞爺湖サミットの移動用や環境省の実証実験車両として納入し、改良を重ねてきた。

 今年度は法人や官公庁、自治体向けに約170台を供給、来年度もほぼ同程度を見込んでいるが、その後は未定というのが気になる。同社は軽自動車の開発・生産から撤退との方針に基づき、今年度から軽5車種を順次、トヨタグループのダイハツ工業からのOEM(相手先ブランドによる生産)供給に切り替えていくため、ステラをベースにしているプラグインステラの行く末も不透明だ。ただ、電気自動車は重要な技術のひとつとして今後も研究開発に注力していく方針は示されており、期待したい。

 【プラグイン・ステラ】※市販モデル
 全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,660mm、車両重量:1,010kg、最高速度:100km/h、1充電航続距離:90km(10・15モード)、最高出力:47kW、最大トルク:170Nm、定員:4名、充電時間:8時間(100V)/5時間(200V)、15分(急速充電:80%充電)、価格:472万5000円(ただし138万円の国の補助金あり)、エコカー減税:取得税・重量税とも100%免除

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