現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. 愛車
  4. ニュース
  5. 記事
2011年12月1日11時40分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

電気自動車が主役に 東京モーターショー、3日一般公開

写真:家庭用電源で充電できるプリウスの前に立つトヨタ自動車の豊田章男社長拡大家庭用電源で充電できるプリウスの前に立つトヨタ自動車の豊田章男社長

写真:電気自動車の説明をする日産のカルロス・ゴーン社長=いずれも30日、東京都江東区の東京ビッグサイト、安冨良弘撮影拡大電気自動車の説明をする日産のカルロス・ゴーン社長=いずれも30日、東京都江東区の東京ビッグサイト、安冨良弘撮影

図:東京モーターショー入場者数と国内新車販売の推移拡大東京モーターショー入場者数と国内新車販売の推移

 自動車の祭典、第42回東京モーターショーの報道関係者への公開が30日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。日本メーカーは電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)といった環境対応車を中心にアピールし、地盤沈下する「東京ショー」の巻き返しに力を入れている。

 主催する日本自動車工業会は会場を24年ぶりに千葉から東京に戻し、利便性の高さをアピール。米リーマン・ショック後の世界同時不況で海外勢がほとんど不参加だった前回(2009年)に続き、米国や中国からの参加はなかったが、欧州からは独ダイムラーやBMWが最新のEVやHVを披露。展示車は前回の1.6倍に増え、にぎわいが戻った。

 とくに目立つのは実用化で一歩世界の先を行くEVだ。

 「自動車メーカーが車づくりだけに集中する時代は終わった」。日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、最新のEVを前に宣言した。昨年12月にリーフを発売し、全世界で2万台を販売。EV販売で世界市場の先頭に立つ。

 EVは排出ガスを出さないだけでなく、電池を家の電源にできる。東日本大震災後の電力不足で注目を集め、日産はEVを電源にした住宅も展示。屋根には太陽光パネルもあり、「効率的なエネルギー管理ができる」(ゴーン氏)。EVを家庭の電源にするシステムを年度内に実用化する。

 三菱自動車も軽のEV・アイミーブの電池から電気を取り出して、家で使う生活のイメージを展示した。益子修社長は「今後活用が増える自然エネルギーは出力の変動が大きい。(変動を抑えるため)EVにためた電気を活用できる」。

 車自体の技術も競う。EVは電池の容量が少なく、走れる距離が短い。展示の中心は、走行距離が100キロ程度と短い都市向けの車。トヨタ自動車とホンダは、来年発売予定の小型車を展示。ホンダの伊東孝紳社長は「(燃費にあたる)電力消費率で世界トップクラスだ」という。

 中・長距離向けは、ガソリンと電気モーターで走るHVの改良版が主流。短距離では電気モーターだけで走り、電池が切れそうになったらガソリンエンジンでも走る「プラグインハイブリッド車」(PHV)で、トヨタの豊田章男社長は「EVやPHVは、それぞれの得意分野で活躍するだろう」と予測する。

 東京の低迷は、日本の自動車市場の縮小の影響も大きい。各社の首脳は30日の会見で、「ワクワクドキドキできる商品を出す」と口をそろえ、エコカーに加えてスポーツカーも並べて、国内市場の活性化も図る。トヨタの豊田社長は「若い人の『車離れ』は悔しい。(ドライブが楽しいと)多くの人が感じる車を作る」と話す。

     ◇

 モーターショーは12月3日から11日まで一般公開され、入場料は大人1500円、高校生500円、中学生以下無料。入場時間は月〜土曜が午前10時〜午後8時、日曜は午後6時まで。

     ◇

 〈モーターショーの規模比較〉 世界5大モーターショーと呼ばれる東京、米デトロイト、仏パリ、スイス・ジュネーブ、独フランクフルトを比べると、出展団体数はフランクフルト(2011年)の1012が最多で、入場者数はパリ(10年)が126万人(16日間)でトップだった。近年は世界最大の自動車市場となった中国を重視する動きが目立ち、北京や上海でのショーに2千規模のメーカーが出展した。今回の東京モーターショーは174団体が出展、80万人(10日間)の集客をめざす。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介