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東京モーターショー

次期ランサーエボリューションが見えてきた
「三菱コンセプト-X」

写真・三菱コンセプト-X

 

写真・三菱コンセプト-X

 

写真・三菱コンセプト-X

 

■リアリティ溢れるショーカーばかりがステージを飾る

 かつては未来技術満載のコンセプトカーがステージを飾った三菱も、このところは現実路線を歩んでいる。今回、メインステージでスポットライトを浴びるのは、デリカのコンセプトモデルの「コンセプト-D:5」、2003年の東京モーターショーにコンセプトカーとして登場した軽自動車「i」、そして、次期ランサーエボリューションのスタディモデルの「コンセプト-X」。デリカは2006年にモデルチェンジを控えており、このコンセプト-D:5のエッセンスが受け継がれるらしく、iは来年1月、発売が予定されている。そして、コンセプト-Xも2007年のランサーエボリューションのデビューを念頭においてつくられた、リアリティ溢れるコンセプトカーなのだ。

■Xが意味するのは10代目のランエボ

 それはネーミングからもわかる。X(エックス)は10代目ランサーエボリューションのX(テン)でもあるのだ。1992年9月に初代ランサーエボリューションが登場してから、WRCの活躍と呼応するように、三菱を代表するスポーティなモデルとして進化を重ねた。現在のランサーエボリューションIXに至るのはご存じの通りだ。当然、ファンならずとも新型の登場を心待ちにしているわけだが、10代目はまったく新しいボディと機能を手に入れ、大きな進化をコンセプト-Xは示している。全長4530mm、全幅1830mm、全高1470mmは次期ランサーをベースとしており、現行モデルに比べると精悍でスタイリッシュなフォルムを手に入れている。

■新開発の2Lターボと2ペダル6段マニュアルを搭載

 搭載されるエンジンは、新開発の2リッター直列4気筒DOHCターボ。オールアルミ製のエンジンは従来の鋳鉄製に比べて軽量化され、スポーツカーの命ともいえる車両の回頭性向上に寄与するはずだ。スペックは明らかにされていないが、当然、現在の性能を超えるはずだ。さらに、可変バルブタイミング機構「MIVEC」により、全域にわたりフラットで豊かなトルクを発揮する。組み合わせられるトランスミッションは、クラッチ操作が不要な、いわゆる2ペダルマニュアル。自動変速も可能だが、ステアリングホイールに設けられたパドルを操作すれば、意のままにギアとエンジンを操ることができるのだ。

■雪道でも乾燥路と同じ運転感覚を目指す

 そのパワーを伝えるのは、三菱が得意とするフルタイム4WDシステム。すでにランサーエボリューションIXでも、「スーパーAYC」と「ACD」により、タイヤの能力をバランスよく最大限に活用するAWC(All Wheel Control)思想を推し進めてきた。このコンセプト-Xでは一歩進めたS-AWC(Super All Wheel Control)を提案。これは4WD制御システムに加えて、ブレーキ、ステアリング、サスペンション、エンジンなどを総合的にコントロールし、「雪道でも乾燥路を走る感覚」を目指したという。これにより、意のままの操縦性と卓越した安定性を実現するというコンセプト-Xの走りに期待できる。

(文=生方聡/写真=高橋信宏)

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