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東京モーターショー2007

エレクトロニクス技術、ここまで進化

2007年10月25日

 第40回東京モーターショー2007では、様々な最新技術が展示されている。そんななか、実用化が目前の技術や発売が決まっている技術を使ったアイテムの注目株を紹介する。(アサヒ・コム編集部)

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今年3月から電力会社と協力して、走行テストなどを行っている三菱自動車の電気自動車「iMiEV(アイ・ミーブ)」

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iMiEV(アイ・ミーブ)に使われているリチウムイオン電池

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東京電力が展示している急速充電器。ガソリンスタンドの給油機くらいの大きさ

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アルコガードの本体。本体横のパイプ部分に5秒以上息を吹き込み、アルコール濃度を調べる

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展示車両の天井部分にある横長の白い箱が「次世代ADA」。箱の両端にある黒いのがカメラ

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ボーズで展示している「ボーズ・メディア・システム」。右のつまみに手をかざすと、表示窓の中央に再生されているCDのリストが大きく表示された

   ◇電気自動車、実用化も視野

 三菱自動車は今年3月から、東京電力や九州電力、中国電力と協力して、電気自動車「iMiEV(アイ・ミーブ)」公道での走行テストや充電テストを行っている。

 来年1月には電力会社の営業所などに置いて、実際の業務に使うなど、実用化を意識したテストも予定している。

 実用化に近づいた要因のひとつは、携帯電話やノートパソコンなどに使われているリチウムイオン電池の採用と、モーターや電気を直流から交流に変えるインバーターなど、電気自動車に必要な部品の小型化だ。

 同社によると、モーターは前世代より1割、インバーターが3割小さくなった。電気自動車で必要な部品の重さが車全体の重さに占める割合が、アイ・ミーブは20%以下で、一般のガソリンエンジン車の比率15%に近づいた。

 電池が鉛電池だった時代は、車の半分がモーターと電池に占められていて「電池運搬車」と揶揄(やゆ)されたこともあったのとは、様変わりだ。

 アイ・ミーブの電池は耐久性と安全性を重視していて、携帯電話やノートパソコンのものと比べて、体積あたりで蓄えられる電気量は少ない。しかし、通常500回程度といわれているリチウムイオン電池の充電回数が、2倍の1000回以上も充電できる。

 リチウムイオン電池の採用で電池は車の床下全面に収まるようになり、モーターやインバーターもエンジンや変速機があった後部座席の後ろに配置できたため、室内空間や荷室も十分確保できたという。

 電力会社も公共エリアで電気を充電するための充電設備を開発している。会場では東京電力が急速充電器の展示。電気自動車の実用化ももうすぐ、というところまで来ている様子だ。

   ◇ボルボが、飲酒運転防止装置を来年1月から搭載

 ボルボは、アルコール濃度が基準値以上だとエンジンがかからなくなる飲酒運転防止装置「アルコガード」を展示。来年1月からスウェーデンで販売する計画だ。

 アルコガードは手のひらに乗るほどの大きさで、運転前に運転者がアルコガードに息を吹き込みアルコール濃度を調べる。アルコール濃度が基準値以上なら、アルコガードは車に無線で信号を送り、エンジンがかからない状態にする。

 ボルボが生まれたスウェーデンは、飲酒運転と見なされる血中アルコール濃度の基準値は呼気1リットル中0.1ミリグラム以上で、日本の0.15ミリグラムより厳しい。それでも飲酒運転は増加傾向にあり、スウェーデン警察も飲酒運転を問題視していると、同社関係者は話す。

 また、運送業やタクシーなど、車を運転させるような会社の需要があると同社は予想している。アルコガード付きのタクシーと分かれば、知らずに飲酒運転の車に乗ることだけは防げそうだ。

 アルコガードの価格は800ユーロ。日本での発売時期は未定だが、価格は12万8000円程度。国内の法令に基づくアルコール濃度の基準値の変更もすぐに対応できるので、右ハンドル仕様のアルコガードができれば販売は難しくはないという。

   ◇富士重工、事故の被害を軽減する装置搭載の車を来年発売

 富士重工は、前方の人や自転車、ほかの車などを認識して、事故の回避や被害を軽減する運転支援装置「次世代ADA」を展示する。

 次世代ADAは、人間の目と同じように水平に置かれた二つのカメラで映した画像から立体映像を作り出す。1秒間に30コマの速さで作られる立体映像から、動く人や車などを識別、危険と判断した場合には運転者に音や表示で警告を出す。場合によってはブレーキを制御して障害物の回避操作もする。

 障害物は、前方0〜100メートルの距離で認識する。止まっている状態で前方に壁など障害物がある場合、誤ってアクセルを踏んでも前に進まないため、誤発進を防ぐこともできる。

 立体映像の処理やブレーキなどの制御装置をカメラと一体にしたため、ミリ波レーダーを使う運転支援装置と比べてコストは約半分で済んでいるという。来年には搭載車を発売する予定。

   ◇カーナビ付きフェラーリ登場、AV操作も簡単なシステム

 音響機器メーカーの米ボーズの子会社ボーズ・オートモーティブ(東京都渋谷区)は、CDやDVD、iPodなど、さまざまな音楽や映像再生が可能なカーオーディオ機能と、カーナビゲーション機能を一体化したマルチメディアシステム「ボーズ・メディア・システム」を展示した。

 フェラーリと共同開発したシステムは、一見、表示窓の横に丸いつまみが二つある旧来のカーラジオのようなデザイン。よく見ると表示窓の上下に四角いボタンが六つずつ並ぶだけ。主な操作は、人の手が近づいたことを感知するセンサーを内蔵した右のつまみで行う。カーナビ機能とカーオーディオ機能を内蔵しながらも、できるだけシンプルな操作を目指した結果だ。

 CDの音楽を聴いている状態で、右のつまみに手をかざすと、表示されていた地図の上にCDリストが新たに表示される。そのままつまみを回せばCDの選曲ができる。

 車内に11個のスピーカーを配置し、全体を包み込むようなサラウンド音楽も楽しめる。

 今のところ搭載されるのは、フェラーリ612スカリエッティ・エンハンストのみで、他メーカーや単体での発売は未定だ。

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