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東京モーターショー2007

5大ショーの座維持へ 東京モーターショー開幕

2007年10月24日

 東京モーターショーが24日、報道陣に公開された(一般公開は27日から)。40回の節目を迎えた今回は、ゼネラル・モーターズ(GM)など米ビッグスリーのトップがそろって欠席、発信力が陰りつつある。北京や上海など中国のショーに注目が集まるなか、「世界5大ショー」の座を維持しようと、主催の日本自動車工業会は「カイゼン」に乗り出した。

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「第40回東京モーターショー2007」で、GT−Rの前でポーズをとる日産のカルロス・ゴーン社長=24日午後、千葉市の幕張メッセで

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「第40回東京モーターショー2007」で、GT−Rに乗って登場する日産のカルロス・ゴーン社長=24日午後、千葉市の幕張メッセで

●魅力アップへ規制緩和、ビッグ3欠席

 最も多くの報道陣を集めたのは、日産自動車のブース。お目当ては、5年ぶりの復活となるスポーツカー「NISSAN GT―R」(税込み777万〜834万7500円、12月6日発売)だ。カルロス・ゴーン社長が自ら運転して登場し、「これが日産の情熱です」とあいさつ。「技術の日産」復活をアピールした。

 展示車のエンジン始動が認められたのは、今回が初めてだ。日本自動車工業会はこれまで禁止していたが、展示企業から「欧米並みの魅力ある展示を」との要望が多く寄せられ、今回から報道公開日に限って認めた。「規制緩和」の背景には、モーターショーの地盤沈下への危機感がある。

 同ショーは国際自動車工業連合会から「5大ショー」のお墨付きを得ている。しかし、今回、外国メーカーでトップが訪れたのは、独ダイムラーのツェッチェ取締役会長や独フォルクスワーゲンのピエヒ監査役会長など、日本市場での「勝ち組」である欧州勢ばかり。米大手のGM、フォード、クライスラーのトップは姿を見せなかった。「ビッグスリーのトップがだれもこないなんて、聞いたことがない」との声が漏れる。

 出展企業数は2年前の前回より2社増えたものの、英アストンマーチンや伊フィアットといった有名ブランドが出展を見送った。アジア勢を見渡しても、出展したのは韓国の現代自動車(ヒュンダイ)だけ。昨年の米デトロイトショーに初出展した吉利汽車(中国)など、低価格車で脚光を浴びる新興国企業の姿は見えなかった。「世界の見本市」というショー本来の理念が、見失われてきている。

 ある外国メーカーは「売れない日本より、有望な中国にお金をかけようという時代の流れだ」と解説する。国内の新車市場は27カ月連続の前年割れという底なしの不振にあえぎ、輸入車販売も横ばいが続く。

 対照的に、日本を抜いて世界第2位の市場規模に躍り出た中国でのモーターショーは年々盛り上がっていく。今年4月に開かれた上海ショーにはGMのワゴナー会長が訪れて、新型車を披露し、ダイハツ工業も初めてブースを出した。富士重工業の森郁夫社長は11月の広州ショーを初めて訪れる予定。国内メーカーも着々と中国シフトを進めている。

●電気自動車やハイブリッド優勢

 ただ、東京は今も5大ショーの中で最も多い集客数を誇る。欧州の自動車メーカー幹部は「日本の消費者による厳しい目は重要」と話し、日本市場は今後も無視できない存在だと強調する。

 世界が注目するのは、環境や安全などの最新技術だ。自工会関係者も「東京ショーが無視できない存在になるとすれば、環境技術と安全技術のアピールの場としてだ」(幹部)と話す。

 こうした空気を感じ取り、富士重工の森社長は開発中の電気自動車について「2010年をめどに国内市場に投入する」と強調。三菱自動車の益子修社長も「電気自動車は10年に国内投入する予定だったが、前倒しが可能になった」と述べ、09年に1台200万〜250万円で国内発売する青写真を掲げた。

 トヨタ自動車は、レクサスブランドのハイブリッドSUV(スポーツ用多目的車)「LF―Xh」をお披露目。家庭用電源から充電できるプラグイン・ハイブリッド車のコンセプトカー「Hi―CT」も展示した。ホンダの福井威夫社長も「今より買い求めやすいハイブリッド専用車を09年に発売する」と表明した。

 クライスラーやフォルクスワーゲンなどもハイブリッド車の開発・投入を表明。日本発の環境技術であるハイブリッドへの海外勢の関心の高さには「隔世の感がある」(トヨタの渡辺捷昭社長)と、驚きの声が出る。東京モーターショーは、メーカーが環境にどれだけ配慮しているかを競う場になったようだ。

 自工会の岡雅夫・モーターショー室長は「東京は技術をPRする場、中国のショーは販売主体と、うまく使い分けてもらいたい」と話し、躍進する中国との共存を模索する。

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