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「ベイエリア・ママ」 December  28, 2004
ハワイの日本マラソン

Hirokoさんの顔写真改名しました
Sabrina Hiroko Okada
日本では瀧川宏子。

マンハッタンの会社で働いたあと、
ベイエリアへお引っ越し。
新しい仕事とともに旧姓復活。
それはそれで、たいへんっす。
バックナンバー 牛嶋直美の亜細亜くいだおれ


念願のマラソンを走ってきた。日本人ならだれでも聞いたことのある、ホノルルマラソンだ。四十歳の目標の一つとして、トレーニングを積んできた(はずだった)。

ハーフも2時間少しで走ったし、マラソンの本番の距離も何回か走ったし、目標完走時間を4時間半に設定。レースの二週間前までは、準備万端、トレーニングは予定通り。早くレースを走りたくて仕方がない気持ちでいっぱいだった。

ところが、だ。ここ何年もひいたことのない風邪を息子にうつされた。ピンチである。風邪は治る様相もなく、どんどん悪化。五日前からは、とにかく出場しよう、そのためには、ベッドから起き上がらなければならない、とドラックストアから買ってきたありとあらゆる薬を飲み続けた。

あまりにきつい薬を飲みすぎたからか、頭がふらふらで、飛行機に乗り遅れそうになったが、無事ホノルルには到着。

うん、なんだ、これは。。。パールハーバーの記念日を数日前に迎えたばかりのホノルルは、日本人に「占拠」されていた。マラソンの出場者の六割以上は日本人らしい。マラソン出走登録者が25000人くらいなので、それにウォーキングに出る人、応援のためだけに来た人も含めると、日本人の数は驚きに値する。ワイキキの町のどこに行っても日本人だらけである。パールハーバーから半世紀少し。これは本当に驚くべきことだ。

市民マラソンの中で、参加者の半分以上がある特定の一つの外国から、という大会は世界中にそんなにあるのだろうか。マラソンのために、ホノルルが数日間「日本国ハワイ県」になったのではと錯覚するくらいである。

レースの当日は三時過ぎに起床、五時にはスタート。
東から来た私には時差もあって、ありがたい時間設定だ。
レース前には例によって、長い列に並び、トイレの順番を待った。

ここで、多くの日本人に混じって、英語をしゃべる人たちの会話が耳にはいってくる。
「どうしてトレイの前ではトイレの一個一個の前に日本人は並ぶのかしら。。。」
「どうして案内の放送が日本語だけなのかしらねぇ」
私は日本語も英語もわかるから、マジョリティの日本人の行動も理解できるのだが、英語しか理解しない人たちの言い分、疑問もよくわかる。

まず、主催者が日本の企業であることからもわかるように、ついつい、案内などが日本語優先になってしまう。英語はおまけでその次にでてくる。まあ、走れればいいので、そんなにたいしたことではなかったようだが、?マークを顔に浮かべている人もいた。

トイレへの列の並び方についてのコメントには一理ある。
簡易トイレが横に十個くらい並んでいるのだが、その前にたった一列の列を作るのは物理的に無理。ところが、日本人が多いので、その一個一個のトイレの前に列がつくられてしまっていた。ということは、もし時間のかかる人のいる列にたまたま並んでしまうと、レースのスタートに遅れかねない。トイレ数個に対して一列の列を作ると、空いたところからはいっていけばいいので、非常に効率がよい。これまで私が参加してきたアメリカのレースでは、たいていこんな感じだった。

さらにおもしろいことに気づいた。
日本人でない人たちは、知らない人たちとも気軽に笑顔で声をかける。どこから来たの?とか、マラソンは何回目?とか、ボストンに出るにはどうしたらいいか、であるとか。そして、レースの直前には、「Enjoy the race!」とお互いに励ましあって別れる。

ところが、日本人は、どちらかというと、一緒に来た人たちとしか話をしない。
同じ旅行社のツアーできた、とか、仲良しグループできた、とか、そういう内輪の人と話はよくしていたようだが、知らない人とは気軽には口をきかないのだろうか。

アメリカ人の中にも、グループで参加している人たちはいるが、彼らは、数ヶ月の間、一緒にトレーニングを積んできた、という仲間意識でつながっていて、同じツアーでハワイにきた、というだけのつながりとはちょっと違うような気がする。

有名なグループとしては、ガン、白血病、エイズ、脳卒中の撲滅や啓蒙運動のために友人や知人から寄付を募り、そのお金の一部でトレーニングを一緒にするプログラムの人たちだ。全国組織だが、チームは地域ごとなので、何十人もの人たちが群れていることはない。

私のレースは、体調の不調を理由(言い訳)に、ハーフをこえたところで足がつり、完走はしたものの、予定時間に遅れること、一時間近くでフィニッシュ。後半はもう走ろうとしているのか、歩いているのかわからない、という惨敗に終わった。

ほとんど動かない足をひきづりつつ、フィニッシュラインを超えると、普通なら、ここで、水のボトルを手渡してくれる人たちがいるはず。ところがどこにいるのかわからない。髄分と迷って歩いて、やっとコップ入りの水とクッキーとりんごが支給されるテントに到着。(ここで水のボトルをもらえなかったのにはかなり不満だった)。FinisherのTシャツをもらうまでにはさらにうろうろしなければならなかった。

なぜ迷ったか。理由は簡単。
日本からのツアーの人たちを手厚く保護するためのテントがたくさんあり、その中にみんなが利用できるテントが埋もれていたのだ。

○○旅行社のツアーできた人たちは、○○旅行社のテントに行けばマッサージもしてくれるし、おにぎりもくれる。△△ツアーの人たちはあっち、という仕組みになっていて、一人で参加した私のような人は、近寄れないテントがあまりにたくさんある構造になっていたのだ。何があるのかな、とはいろうとすると、入り口で「○○でご旅行でない人はいれません」と日本語でおこられてしまった。

レース自体は楽しい催しものだったが、日本人が群れることを好む、という習性を大いに観察できたレースだった。
私は次のマラソンにむけてトレーニング開始だ! きっといつかはボストンへ!




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