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アサヒ・インターネット・キャスター



「サイトSearch」 November  23, 2004
デジカメ評論家

松葉の写真松葉 一清
マツバ・カズキヨ

学芸部、AERA編集部を経て、編集委員。著書に「パリの奇跡」「ポスト・モダンの座標」など。
バックナンバー 鐸木能光の「デジタルストレス王」


この間、舌鋒鋭い若手写真家と話をしていたら、デジタルカメラ評の低レベルさの話になった。「フィルムカメラで写真を撮ったことがないとしか思えない輩が、断定的に話をしている」というのである。確かに「レンジファインダー機」を「2眼レフ」と書いたひとが今でも健在だし、切り捨て御免が売りのライターが「200ミリの超望遠レンズ」などととくとくと記しているのを見ると、おいおいと言いたくなる。

大体が日本は写真小国で、カメラテストやうんちくで生きている自称写真家のなかには、写真のプロとは言い難いひとが元々多い。デジタルは、銀塩とは違うのだから、批評も銀塩組を流用する筋合いはないとも言えるが、あまりに低レベルな、批評とも紹介ともつかない記事を読むと「いいのかなあ」とは思う。「あれ、このひと、9801時代にはモデムのこと書いていたのに」といったケースだ。

「立場にある」というのは、物書きには困りものの場合が多い。そのことを考えたこともなかったのに、場を得ると、だれかがやっていたパターンを自分でもやってみようとする。自作自演の写真コラムというのはその典型で、物事の理解の奥行きがそこから透けてしまう。頼まれたら断れないのが物書きのひとつのサガだが「それなら写真まで」というのは墓穴を掘りがちだ。

この間、フィルムスキャナーを購入するのに、一番確かだったのはある職業写真家のサイトだった。あまり表向きに出来ない領域を撮っているようだが、サイトを見ていると撮ったカットの数が半端ではない。そのひとが「これ以上を求めるのは、あとは製版屋の世界」(なんてプロ的表現でしょう)と書いているのを見て、E社のF−3200という機種を買ってみた。結果は仰せの通りだった。プロの目の確かさを再認識した。

ひとの資源というのは実は分厚いのだが、それがしがらみやシステムの不備で、適材適所では出て来ない。モデム屋さんがデジタルカメラを評することになるのはそのためだ。でも、ネットの凄いのは、自分で探せば適材のコメントが見つかるところだ。今度のわたしは幸運だった。サイトはこれです。基本が出ています。



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