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風考計


筆者からひとこと

 1948年に生まれた私は、典型的な団塊の世代。激しい大学紛争の時代をくぐりぬけ、70年に朝日新聞の記者となりました。横浜、長野両支局で駆け出し記者をした後、75年に政治部員となってからは長く主に日本の政治や外交を取材。ロッキード事件(76年)やリクルート事件(89年)などで政治が激動したころが、つい昨日のことのように思い出されます。

 81年9月から1年間、ソウルの延世大学韓国語学堂に留学。厳しい軍事独裁の全斗煥政権時代、しかも教科書問題で「反日」が燃えさかったころでした。やがて文民政権になったあと、93年に両国の有識者らによる「日韓フォーラム」の創立に参加。とかく悩ましい両国の間柄ですが、ここでは毎年ザックバランな議論をしています。

 論説委員、政治部長などを務めたあと、01年5月からは米国ワシントンのブルッキングス研究所に客員研究員として9カ月ほど滞在する機会を得ました。そこで出くわしたのが「9・11」の同時多発テロ。歴史の転機となった惨劇を身近に体験し、異常な空気に包まれた米国で過ごしたことは極めて貴重なことでした。

 02年9月に論説主幹となってからは、日々の社説づくりの責任を担っていますが、「風考計」は03年7月に始まった月に1度(最終月曜日)のコラムです。これまでの体験や見聞を紹介しながら、社説とはひと味違った読み物をお届けしたいと思います。戦後政治の歴史的な縦軸と、地球規模の国際的な横軸の中で、日本の風向きや針路を考えていく……「風考計」のタイトルには、そんな思いを込めました。ご愛読いただければうれしく思います。

 なお、私の著書としては、長野支局時代の連載をまとめた「ルポ現代の被差別部落」(朝日文庫)のほか、「忘れられない国会論戦」(中公新書)、「戦後保守のアジア観」(朝日選書)などがあります。憲法50年を記念して97年に企画・連載した中曽根康弘・宮澤喜一両氏の対談「憲法大論争・改憲vs.護憲」(朝日文庫)では司会をしていますので、それらもお読みいだたければ幸いです。

朝日新聞サービス

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