報道トピックス


新たに導入されたヘリコプター「あかつき」。現場から生中継もできる

真実は何かを追い求めさらなる挑戦を続ける

「森友学園」「加計学園」めぐる報道でJCJ大賞受賞

 財務省近畿財務局が学校法人「森友学園」への国有地の売却価格を非公表とし、その金額が近隣国有地の10分の1である1億3400万円だった――。朝日新聞は調査報道で掘り起こしたニュースを、2017年2月9日付朝刊でいち早く報じました。また、5月17日付朝刊では、安倍晋三首相の知人が理事長を務める学校法人「加計学園」による獣医学部新設計画で、文部科学省が、内閣府から「総理のご意向」と言われたとする記録文書を作成していたとスクープしました。

 新聞、放送、出版などのジャーナリストらでつくる日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、優れたジャーナリズム活動や作品に贈る17年のJCJ賞で、大賞に朝日新聞社の「『森友学園』への国有地売却と『加計学園』獣医学部新設問題を巡るスクープと一連の報道」を選びました。選考理由で「国政を揺るがす両問題を最初に報じた後、関連各省の記録文書の存在などを報道し続けた」「民主主義の原則を掘り崩そうとした問題の取材・調査報道の積み重ねの価値は大きく、メディアの存在感・信頼を高めた」と評価しました。

 また、森友学園への国有地売却を巡るスクープで、朝日新聞記者2人が日本外国特派員協会の「報道の自由推進賞」を受賞しました。

子どもたちの問題を深掘りし、解決の糸口探る

 貧困の現場を取材し、支援への在り方、制度の課題などを問う「子どもと貧困」や、子どもの命について考える「小さないのち」といったシリーズ企画では、今の子どもたちを取り巻く深刻な現場を深く取材し、みなさんとともに解決の糸口を探ってきました。

小さないのち ウェブサイト

 「子どもと貧困」は、関西を拠点にした優れた報道活動を顕彰する「坂田記念ジャーナリズム振興財団」の2016年度「第24回坂田記念ジャーナリズム賞」で、第1部門新聞の部(スクープ・企画報道)の1件に選ばれました。

子どもと貧困 ウェブサイト

明日も喋ろう 阪神支局襲撃から30年

 1987年5月3日午後8時15分、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が散弾銃を持った男に襲われ、支局員の小尻知博記者(当時29)が死亡、犬飼兵衛記者が重傷を負いました。事件から30年。歴代の記者は「明日も喋ろう」と事件を語り、取材を続けてきました。一連の事件は2003年に完全時効となり、今も真相は闇のままですが、忘れないこと、書き続けることの責務に変わりはありません。

 朝日新聞デジタルでは、これまでの一連の出来事や報道を時系列で追った特集「記者襲撃、あの夜から―阪神支局襲撃から30年」を企画し、支局内にある資料室の360度パノラマ写真や、被弾したペンや衣類の展示を解説した動画も公開しています。紙面では小尻記者を知る人や言論の自由を考える人たちのインタビュー企画「明日も喋ろう 阪神支局襲撃から30年」を掲載しました。

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被爆者の声伝える「ナガサキノート」連載3千回を突破

 被爆者らの証言を伝える長崎総局の地域面連載「ナガサキノート」が、2017年1月18日で、3千回に達しました。20字どり21行の記事で「長崎版」の紙面右下が定位置。被爆者の話を直接聞ける最後の世代が、その証言を毎日少しずつでも載せようと、08年8月10日から連日掲載を始め、一度も休まず続いています。これまで体験を伝えた被爆者らの数は300人以上に上ります。3千回の節目は単なる通過点に過ぎません。まだまだ表に出ず、聞かなければ歴史に埋もれてしまうかもしれない体験があります。これまで通り、紙面の片隅でひっそりと、だが、しっかりと被爆者の声を伝え続けていきます。

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