現在位置:asahi.com>文化・芸能>コラム>小原篤のアニマゲ丼> 記事 ウルトラマンはもう要らない?2008年02月04日 「行け!ゴモラ!!」
ぴろぴろぴるるるる〜。「ゴアァー!」 家の中がやかましいです。「大怪獣バトル」にハマった息子(6歳)が騒いでいるからです。そして、じいちゃんばあちゃんをたぶらかして買ってもらった「バトルナイザー」(たまごっちの怪獣版みたいなおもちゃ)が、「ぴろぴろ」と電子音を発しては「怪獣にエサをやれ」とか何とか言ってくるからです。 息子はまず、BS11で12月から放映が始まった特撮番組「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」にハマりました。怪獣たちがのし歩く無法地帯と化した辺境惑星で、調査に来たスペースクルーと謎の青年レイが力を合わせて怪獣と闘います。レイは「バトルナイザー」でゴモラを呼び出す怪獣使い。「ゴモラ、超振動波だ!」てな感じで命令し、レッドキングやベムスターといった強敵を次々と倒していきます。この番組の基になっているのはゲーム「大怪獣バトル ウルトラモンスターズ」。お店に置いてあるゲーム機に怪獣カードのバーコードを読ませ、画面に現れた怪獣をボタンで操作して怪獣同士のバトルを楽しむ、というもの。息子はこのゲームに手を染め、いつの間にやらカードが増え、そのカードをスキャンして遊べる「バトルナイザー」まで手に入れて、ぴろぴろぴるるるる〜「ゴアァー!」になってしまったという次第。 私はゲームに疎いので、息子に語ってもらいましょう。「使うのはねえ、ブラックキングとモンスアーガーとベムラーで、持ってるのでいちばんレアなのはリトラS! ファイアーストライクを繰り出す! 好きな技? 技じゃなくてスーパーコンボが好き! ファイナルラウンドはボーナスポイントを応援怪獣からもらって、勝ったら必殺技が発動します。エレキングスピンテールアタァッック!!」 やっぱりよく分かりません。一部不正確な記述があるかも知れませんがお許し下さい。 テレビの「大怪獣バトル」の方は面白いです。始まる前は正直とても不安でした。「いろんなウルトラ怪獣同士が戦う」という内容、そして金のかかるミニチュアは使わず「着ぐるみ以外はCGで済ます」という製作方針を聞き、想像したのは現代版「ウルトラファイト」。子供の頃の苦い思い出がよみがえります。野原だか裏山で微妙にチャチでボロい着ぐるみ怪獣が、どってんばったんプロレスごっこ。何かいたたまれない空気を醸し出す、うらさびしい「とほほ」な感じ(今見ると逆に味わい深いのでしょうけれど)。あの「ウルトラファイト」をまたやるの? ところが、出来上がった「大怪獣バトル」は怪獣の殺陣に工夫があり、なかなか燃えます。体をダイナミックに振っての尻尾攻撃や、ケレン味いっぱいのフラインボディーアタック。たぶんゲームの派手なアクションに負けない映像を、とスタッフが頑張っているのでしょう。最大の売りは「ウルトラ怪獣 夢の共演」なわけですが、ツンデレっぽいレイ(注:男です)やクルーたちそれぞれのキャラクターも生き生きしており、惑星ボリス、ベラルゴシティ、ヴィンセント島とモンスター映画のスターをもじった地名もしゃれが効いています。 この後、ウルトラマンに似た巨人も登場するようですが、見ている限り「ウルトラマンはいなくていいんじゃない?」という気も。体の色を微妙に塗り替えただけみたいなたくさんのウルトラマンを見続けて、もうぴろぴろぴるるるる〜 ゴアァー!! プロフィール
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