【動画】食卓のタネあかし:サケを追う=才本淳子撮影 |
■サケ:1
【才本淳子】かつて、生で食べられなかったサケ。いまや回転ずしの人気のネタとなり、スーパーでは年中、生の切り身が手に入る。そのもとは、1万7千キロ離れた地球の反対側から日本にやって来ている。
チリの首都、サンティアゴから南下すること約1千キロ。南緯42度、ロスラゴス州の南端、チロエ島は、真夏の1月でも風が冷たい。赤道をはさみ、北海道とほぼ正反対の緯度にある海はフィヨルド地形で入り組み、穏やかで透明度が高かった。
牛や羊が草をはむのどかな海沿いを車で走ると、突如、近代的な白っぽい建物が目に飛び込んだ。7・5ヘクタールの敷地に立つ日本水産(東京)の子会社、サルモネスアンタルティカ社のサケ加工工場だ。