【谷辺晃子、成川彩】青空がまぶしく広がる5月の終わり。宝塚大劇場前に緑の袴(はかま)姿の100期生(本科生)40人が颯爽(さっそう)と現れた。
「おおっ」。待ち受けたファンがどよめく。宝塚音楽学校恒例の「すみれ募金」だ。
「子どもたちのための募金にご協力下さい」。声高らかにユニセフへの募金を呼びかけるタカラジェンヌの卵たち。ファンが囲み、名前を聞いたり写真を撮ったり。
「いい方がいないか、発掘にきました。初々しい生徒さんにこんな間近で会えてドキドキ」。名古屋からきた女性(74)は声を弾ませた。
ファンがときめく袴姿の彼女たちこそ、未来の歌劇を背負うスターの「原石」。その原石を見いだすため、音楽学校は2009年、大胆な受験改革に踏み切った。