【谷辺晃子】宝塚歌劇団の卒業生でつくる同窓会の一つに「宝友会」がある。約420人の会員のなかで、数少ない昭和一桁の初舞台組が、兵庫県宝塚市に住む岡野廣子、97歳。芸名は竹田鶴子といい、ダンスの得意な娘役だった。
宝塚音楽歌劇学校(当時)に入ったのは1930年。当時は1年制で予科だけ。こわ〜い上級生もいない。「和気あいあい。いい時代でした」
そのころ、宝塚は演出家の白井鐵造(てつぞう)がパリ修業から戻って手がけたレビュー「パリゼット」が人気だった。そのなかの一曲が、のちに宝塚を代表する曲になる「すみれの花咲く頃」だ。