【動画】響紀行「五感」の洋菓子=豊間根功智撮影 |
■ロールケーキ(大阪)
洋菓子の生地づくりはさながらオーケストラのようだ。様々な音が重なり合ってふんわりとしたスポンジが生まれる。
大阪・北浜の洋菓子店「五感」。調理場はクラシック音楽と甘い香りに包まれていた。卵を割り、砂糖を入れ、ボウルと泡立て器がこすれ合う――。パティシエが次々と奏でた。
温めながら混ぜた後、黄色い液体をボウルに移してミキサーに。波打つように荒々しく大きかった音が小さくなりミキサーの機械音だけになった。混ざり合った合図だ。責任者の渡邉登さん(62)は「最も大切なのは材料が混ざり合う音です」。