■愛と死をみつめて
【斎藤勝寿】日活純愛路線の頂点に位置づけられるのが「愛と死をみつめて」。21歳で病没した大島みち子(ミコ)と、励まし支えた河野實(まこと、マコ)の往復書簡集を映画化した作品だ。空前の大ヒットとなった。
「小百合さんが大島さんを演じたいと熱望して実現した作品。彼女は大島さんになりきって、休憩中でも顔の包帯をはずしませんでした」。浜田光夫はマコを熱演した。
クライマックスは2人で山登りを夢想する場面。次第に病が悪化して目が見えなくなるミコ。「霧さ。霧なんだ。山の霧って、ものすごいんだぞ」と励ますマコ。ミコは笑い出して「マコのうそつき」