■評:現代劇仕立て 高い完成度
この数年、斬新な舞台を次々に提供してセンセーションを呼んでいる、スイス・バーゼル歌劇場が初来日した。演目はモーツァルトの「フィガロの結婚」(6月30日、滋賀・大津のびわ湖ホール)。
演出のエルマー・ゲールデンは、舞台を完全に現代に移す。さしずめ米ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」風の恋愛コメディーのようなタッチ。伯爵はエリート実業家、妻はセレブなマダム、フィガロは部下のビジネスマンを連想させる。舞台設定はニューヨークあたりの高級マンションだろう。物語の幕切れでは人々の荒涼とした心の渇きが示唆され、深さの次元にもこと欠かない。舞台のあちこちに配されたサボテンは「恋愛砂漠」のシンボルか。
歌、踊り、アクロバット、コントとなんでもこなす5人組ユニットの3rd DVD。表題曲はきらきら星をモチーフにした可愛らしい楽曲