■2002年3月25日
怪獣は美しい。
日本人だけの風変わりな美意識かも知れない。だがカネゴン、ガラモン、レッドキング……成田亨さんがデザインしたウルトラ怪獣たちは、美しかった。
「20世紀初頭の抽象彫刻、縄文土器、生物などのイメージが怪獣の姿に編集されている。彫刻家として妥協を許さない緊張感が、あの完成度を生んだと思う」。美術評論家の椹木(さわらぎ)野衣さんは評する。
彫刻家を目指す傍らの、食べるために始めた映画美術の仕事が、いつしか本業に。65年から「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の美術監督を務め、怪獣や兵器やセットをつくった。