【赤田康和】ちぢんだ柔らかい和紙のしっとりとした不思議な手触りと、色鮮やかな多色刷り木版画で知られる、明治・大正期の「ちりめん本」が、7日に開かれた明治古典会七夕古書大入札会に出品され、落札された。落札価格は公表されていないが、最低入札価格の500万円を大きく上回った、という。
ちりめん本は、日本の昔話や風俗を題材に、英語やフランス語などで書かれた絵入りの本。外国人の日本土産などとして人気を集めたとみられる。
落札されたのは約200冊のセット。「MOMOTARO」(桃太郎)、「URASHIMA」(浦島)など日本の昔話やおとぎ話を集めた20冊のシリーズや、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が「化け蜘蛛(ぐも)」などを英語に翻訳した5冊が含まれる。折られた絵が開く仕掛け本の「羅生門」もある。