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【桝井政則】ももいろクローバーZが「すくみず(スクール水着)」で登場して観客の度肝を抜き、全力パフォーマンスで熱狂を巻き起こした昨夏のサマーソニックから、はや1年。今年は「アイドル夏フェス元年」と呼びたくなるほど、参加グループが一気に増えた。一部ヲタ(オタク)の嗜好(しこう)品だったアイドルが、広く音楽ファンに関心を持たれる存在になったということか。
夏フェス特集2013はこちらこの夏一番の注目は、でんぱ組.incだ。メンバーはゲーマーだったり、コスプレマニアだったり、元メードカフェ店員だったり。東京・秋葉原で生まれて愛された6人が、アキバ住人の最も苦手とするお日様の下に! 誰よりフェス参戦に驚いているのは本人たちだろう。ミスマッチが過ぎるので、いっそ名曲「W.W.D」で、さらに場違いな感じをあおるのも面白いかもしれない。振り切れたパフォーマンスと、疾走感あふれるハイテンションな歌で、ヲタの底力を見せつけられるか。
キツネ様がこの世に遣わした3人の美少女、BABYMETALもアイドル界のダークヒロインとして夏フェスに降臨する。SU―METALの澄んだ声が、夏の夜空に溶けていく様を想像するだけで、背中がぞくぞく。頭を前後にではなく横に振る「ベビーヘドバン」、メロイックサイン代わりに指でキツネをかたどる「フォックスサイン」を、ぜひ夏フェスの猛者たちに体験してほしい。3人の魅力がたっぷり味わえるデビュー曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」が聴きたい。
PASSPO☆(ぱすぽ)は「空と旅」をテーマにしたアイドルだ。森詩織のパンチの効いた歌声が小気味よく、ガールズロックの王道をゆく。9人のメンバーもキャラが濃くて夏向き。夏フェスのような大勢のパッセンジャー(彼女たちは聴衆をこう呼ぶ。ちなみにメンバーはクルー)を前にしたフライト(ライブのこと)は初めてだろうし、はっちゃける姿に期待大。真っ青な夏の空にぴったりな「ViVi夏」を聴くと気持ちいいだろうな。会場に「みおみお(増井みお)、ファイアァァ」のパッセンジャーの声がこだまし、誘導灯(サイリウムのこと)が揺れる様が目に浮かぶ。
笑顔が似合わない異色のアイドルグループ、BiSも目が離せない。ふつうのアイドルなら握手会なのに、ハグ会、キス会(本当にキスするわけじゃなく、キスマークを進呈)とタブー無しで突き進む様は、まさにロック。従来のアイドルらしい可愛さは皆無だが、無愛想な雰囲気から放たれる、“ヨゴレ担当”プー・ルイの透き通った歌声にきっと驚かされるだろう。
歌、踊り、アクロバット、コントとなんでもこなす5人組ユニットの3rd DVD。表題曲はきらきら星をモチーフにした可愛らしい楽曲