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【小原篤、山根由起子】諫山創(いさやまはじめ)のマンガ「進撃の巨人」が、アニメ化を機に大ブレーク中だ。人を食らう巨人の不気味さ、壁の内側にこもって暮らす人々の閉塞(へいそく)感、圧倒的に不利な戦いを挑む若者たちの絶望、謎が謎を呼ぶ展開。そして、作者自ら認める絵のつたなさも、魅力の一つだ。クセになるこの味、あなたも試してみませんか?
2009年から講談社「別冊少年マガジン」に連載中。4月からTOKYO MXやMBSなどでアニメの放送が始まると、アニメ化の前は9巻で累計1200万部だった部数が、7月には10巻で2200万部に伸びた。
シャープな絵とスピーディーなアクションが楽しめるアニメ版を見てから原作を手に取った人は、戸惑うかも知れない。ポーズはゆがみ、描線は不安定で、人物の描き分けがいま一つ不明瞭なところがある。回想を度々おりまぜる構成も、こなれているとは言い難い。ページから、えたいの知れない不安感が漂う。