■評:ジャズへのひたむきな愛
ヌーベルバーグの監督、ルイ・マルがマイルス・デイビスと組んだ名画「死刑台のエレベーター」を引き合いに出すまでもなく、フランスほどジャズを20世紀の最も偉大な芸術として愛(め)で親しんだ国はない。それは映画のみならず、音楽、文学、演劇など多岐にわたった。
例えば、2004年3月に死去したクロード・ヌガロの作品には、モダンジャズという新しい命を吹き込まれて甦(よみがえ)った詩人の想像力溢(あふ)れる言葉が羽ばたいている。日本でヌガロをレパートリーに据えている歌手はただ1人、河田黎(れい)だけだ。先頃ヌガロとレオ・フェレを歌った最新作を発表したが、記念のお披露目会ともいうべきライブ(6月22日、東京・赤坂のバルバラ)では、鬼気迫る表現で洒脱(しゃだつ)なヌガロ・ワールドを歌い演じた。
歌、踊り、アクロバット、コントとなんでもこなす5人組ユニットの3rd DVD。表題曲はきらきら星をモチーフにした可愛らしい楽曲