■文・雑崎徹
与党が圧勝した参議院議員選挙。3年ごとに夏恒例の国政選挙があることを考えたとき、7月に始まったこの夏のドラマは、どうも選挙の季節を気にしていたような気がするのです。そんなことありませんか?
民放ドラマで好ダッシュを切ったのがTBS系日曜劇場「半沢直樹」。池井戸潤というテッパンの原作とは言え、まずはキャスティングが大成功です。主演の堺雅人はもちろん、妻の上戸彩、同期入社の銀行マンを演じる及川光博、滝藤賢一あたりだけでなく、国税局の片岡愛之助、歌舞伎の勉強が大丈夫か心配な香川照之、悪役はやっぱの宇梶剛士に、愛人役に使うのはいつ?今でしょ!の壇蜜とスキがありません。展開のテンポの良さと奥行きのある演出はTBSが誇るジャイさんこと福澤克雄の真骨頂だし。最近、元気がないないって決まり文句のように言われるTBSだけど、変な調整に気を回さず、作りたいように作ったら、やっぱ良いもん作るじゃん、という証しのような作品になりそうです。