【近藤康太郎】たとえエイトビートだとしても、典型的なコード進行だとしても、どこかに「なに、コレ?」と思う部分がないと、それはもうロックとはいわない。ロックとは、「ギターにベースにドラムズに」といったバンド形態や、曲の構造のことをいうのではない。
夏フェス特集2013はこちら停滞しない。
挑戦を恐れない。
そういう態度を、「ロック」という。
日本のバンドで、いま一番ロックしているのはだれか?
「サカナクション」だと答える人が多くても、驚かない。彼らがステージに現れたときの衝撃は、飛び抜けている。
2011年、幕張メッセでのライブ。
「DocumentaRy」でメンバー全員が横一列になって、そろいのヘッドホンにそろいのサングラス、電子機器をいじりながら、ダンサブルなビートを紡いで現れたとき、「なんだこりゃー」と思わなかったファンはいないんじゃないか? 2010年、日本武道館で披露した「フクロウ」(「GO TO THE FUTURE」収録)では、屋内に巨大な影絵で“森”を出現させた。照明演出のこだわり。曲の世界観を、どうステージで見せるか。考え抜いていなければ、こういうステージは出てこない。
余談だが、イーグルスが2010年代の音楽シーンで活動していたなら、こういうことをしたんじゃないか? 「なにを馬鹿な」と言わないでほしい。1970年代、ウエスト・コースト・ロックの雄だって、最初に出てきたときは、「なんだこりゃ?」だったのだ。ロックバンドなのに、5人、横一列に並んで、完璧なハーモニーでコーラスを聴かせる。「これがロックか?」と怒った聴衆もいたのだ。そうじゃない。これだからこそ、ロックなんだ。同じことをやってたら、だめなんだ。
歌、踊り、アクロバット、コントとなんでもこなす5人組ユニットの3rd DVD。表題曲はきらきら星をモチーフにした可愛らしい楽曲