メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

トピックス
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

漫画偏愛主義

人々の暗部あぶり出す ひばりの朝(ヤマシタトモコ)

写真:「ひばりの朝」全2巻 ヤマシタトモコ 祥伝社刊拡大「ひばりの朝」全2巻 ヤマシタトモコ 祥伝社刊

写真:(C)ヤマシタトモコ/祥伝社フィールコミックス拡大(C)ヤマシタトモコ/祥伝社フィールコミックス

 【松尾慈子】ヤマシタトモコがボーイズラブ(BL)界の新星としてデビューコミックスを出したのが2007年。それ以降、レディース誌、青年誌でも活躍するようになり、BL愛好家の筆者としては、少し寂しい気持ちで見守ってきた。でも、彼女のような、幅広い作品が描ける人は活躍の場が広がって当然なのだ、と自分を納得させてきた。

 本作は、レディース誌「FEEL YOUNG」での掲載作品。帯にあるうたい文句通り、まさしく「怪作」である。恋愛漫画でもない、スポ根でもない。1人の少女の存在により、普通に生きる人々の暗部が明らかになってくる、心理ドラマなのだ。

 主人公は手島日波里、14歳。年齢にそぐわない肉感的な体つきに、男性は劣情をそそられ、女性は悪意を覚える。日波里は父親のせいで家に居づらく、母親のいとこである完の家に入り浸る。完は日波里に惚(ほ)れられていると悦にいるが、完の恋人の富子は、日波里の男受けしそうな外見に敵意を抱く。次々登場する大人たちは、少女の存在により、心にしまっていた感情を引きずり出される。そして、富子に横恋慕する憲人は、偶然に日波里と接触し、意外な彼女の内面に触れる。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料会員登録はこちら

朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら

プロフィール

写真

松尾 慈子(まつお・しげこ)

1992年朝日新聞入社。金沢、奈良支局、整理部、学芸部などを経て、現在、大阪編集局記者。漫画好き歴は四半世紀超。一番の好物は「80年代風の少女漫画」、漫画にかける金は年100万円に達しそうな勢いの漫画オタク。

PR情報

検索フォーム

おすすめ

自分の国のルーツにかかわる深い謎。日本人にとって、邪馬台国とはどんな存在なのだろうか。

「1192作ろう鎌倉幕府」じゃない?これまで学んできた歴史の「常識」がいま揺らいでいる。

篠田麻里子が卒業し新たな転機を迎えたAKB48など興味深い話題が勢ぞろい。

3人の女性の恋愛体験記とともに迫る、高齢者の「本当の性愛」の姿。

息子はなぜ命を奪われなければならなかったのか。家族の無念の思い。

いまや結婚して妻に食べさせてもらう時代?高スペックな払わない男が増えている。

朝日新聞将棋取材班

朝日新聞放送取材班

注目コンテンツ

  • ショッピング普通のボールじゃありません

    外で転がしてアイスができる

  • ブック・アサヒ・コム山口果林と安部公房の20年

    隠し通した交際とがん闘病

  • 【&M】ピットウォークで美の競演

    スーパーGT第4戦

  • 【&w】akkoが語る

    オーガニックに魅せられて

  • Astand「妻よ恋しい」から嬬恋村

    時をこえて伝わる妻への愛

  • 朝日転職情報

  • 就活朝日2014