戦後日本を代表するグラフィックデザイナーで、幻想的な作風で知られる宇野亜喜良さん(79)直筆の絵画が、いわき市平のアリオス2階で8月5日まで展示されている。
絵は縦130センチ、横160センチほどの大きさ。今月21日、没後30年を迎えた劇作家で歌人の寺山修司(1935〜83)をアートでしのぶ集まりがあり、寺山作品の装丁や舞台美術を数多く手がけた宇野さんも出演。ステージで寺山との思い出を語りながら、木炭を使い、約30分で描き上げた。
絵には時計を持った少年時代の寺山や王様、お城やロバ、どくろが登場している。王様の衣装が女性の顔になるなど童話のような世界を浮かび上がらせている。
寺山をしのぶ集まりを主催したいわき市在住の元高校国語教師、新妻好正さん(66)は「寺山の作品には、おどろおどろしさの中に西洋の童話の世界に通じるような一面がある。この絵は、宇野さんと寺山の魂が融合したような絵だ」と話した。