【吉本美奈子】色鮮やかな南国の魚たちを描いた「沖縄の海」原画展が30日、世田谷美術館(世田谷区砧公園)で始まる。区内のイラストレーター下条孟(たけし)さん(52)が海の生き物の美しさや大切さを次世代に伝えたい、との思いを込めた。8月4日まで。
下条さんは調理師だった25歳の時に交通事故で利き手の右手が動かなくなった。その後、ダイビングを始めて海の美しさを知り、左手で色鉛筆を持って、記録として海中の風景や魚たちを描き始めた。
日本のあちこちで潜ったが、特に好きなのはユーモラスなアバサー(ハリセンボン)や、赤やピンクの華やかなハナダイの仲間がいる沖縄の海で、今も年に3回は訪れて潜るという。沖縄では13回展覧会を開いたが、自分が暮らす地域の人にも見てもらおうと、初めて都内の美術館での開催を企画した。