|
【井上秀樹】1970年代に欧州公演を行い、独自の劇世界を展開した寺山修司。ベオグラード国際演劇祭グランプリを受賞した代表作「邪宗門」が、寺山演劇の継承を掲げる「演劇実験室・万有引力」によって41年ぶりによみがえる。
主宰のJ・A・シーザーは「寺山が演劇の構造そのものを舞台化するきっかけとなった作品」と語る。黒衣が俳優を操る。俳優は異議を唱え、芝居を形づくる背後の力に気付く……。「芝居をつくろうとするものと、壊そうとするものがテーマ。物語より劇の構造が面白い」
寺山が率いた天井桟敷には69年に入団した。「常に客席と舞台との境界線を取り払っていた」。寺山の勧めで音楽担当に。「邪宗門」を始めとするオリジナル曲を創作した。