【編集委員・村山正司】解決の難しい領土問題は、歴史と切り離そう――。大佛次郎論壇賞受賞作『北方領土問題』(中公新書)で、四島返還ではなく「二島+α」を打ち出した岩下明裕・北海道大スラブ研究センター教授が、8年ぶりの著書で再び論壇へ一石を投じた。『北方領土・竹島・尖閣、これが解決策』(朝日新書)。北方領土に加えて竹島や尖閣諸島にも適用できる解決3原則と、詳細な具体案を示している。
■「竹島・尖閣にも適用」
3原則は、(1)歴史問題と切り離す(2)前著でも主張した「フィフティー・フィフティー」方式の採用(3)地元や漁民らの利益を最大限尊重する、ということだ。