■宮部みゆき・作
第二章 降魔
《あらすじ》名賀村の裏山で倒れていた蓑吉は、自分の身に何があったのか思い出せない。ここが香山と敵対する永津野だ、と宗栄は蓑吉に明かす。しばらく後、蓑吉の悲鳴が聞こえてきた。宗栄と朱音は慌てて薪小屋に駆けつける。
◇
思わず、声をあげてしまった。
「まあ、本当に大きいこと」
とぐろを巻いているのでわかりにくいが、大人が両手を広げたぐらいの長さがありそうな青大将で、頭は朱音の拳ほどの大きさだ。とぐろの半ばは藪(やぶ)に隠れて、これだけまわりに人影がさしても知らん顔だ。