絵画や立体から写真、スクラップブックまで、多彩かつ旺盛な活動を続ける現代美術家・大竹伸朗(57)がこの夏、熱い。イタリアで開催中のベネチア・ビエンナーレに続き、香川県内3カ所で同時に作品を発表しているのだ。大規模な回顧展と新作・近作の展示が二つ。濃密でエネルギッシュな作品世界を展開している。
■廃棄物・記憶…多彩に
大竹は、「既にそこにあるもの」と呼ぶ既成の事物、それも廃棄物やゴミ、見捨てられた風景といったものに感応し、積極的に作品に取り入れてきた。ベネチアに出展中の、古雑誌やチラシなどを貼り込んだ「スクラップブック」シリーズが代表作だ。