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| 撮影 平山利男 |

オランダには、地下にも運河が走っていて、広場の一角にその水門を操るためのハンドルがある。夏の夜には、門を開き、水を流さないと、街中にいやな臭いが立ちこめる……
最近その話を聞いて、私は思いました。私達の暮らしに言葉は溢れかえっているけれど、ひとりひとりの胸の奥底には、行き場を失った感情が澱んでいて、ときおり思わぬ所から噴出する。そのことが、政治や経済の問題にも、深く係わっているのだろうと。
私は、自分のなかの広場から、手探りで、地下の水門を開いてみたいと思います。暗渠に閉ざされた、さまざまな声を聴きたい。私の運河は、日本語という海を介して、他者のそれと繋がっているので、あなたにも、その声が届くかもしれません。
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