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朝日いつかは名人会ガイド

朝日いつかは名人会とは
 東京・築地の浜離宮朝日ホール(小ホール)で06年4月から開催の「朝日いつかは名人会」は、落語界の未来を背負って立つ二つ目の若手を応援する会。年4回開催の予定で、毎回、若手真打ち1人がゲストになり、前座1人と二つ目2人を紹介します。落語をお楽しみいただくほか、彼らが本音を語り合うトークショーもあります。

顔ぶれ紹介

第2回公演(06年7月5日開催)

2006年06月05日

 「朝日いつかは名人会」第2回のメンバーをご紹介しましょう。大フィーバーした第1回に劣らぬ期待をしていただきたい、そんな条件が揃っています。

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柳家喬太郎=横井洋司氏撮影

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三遊亭遊馬=横井洋司氏撮影

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三遊亭好二郎=横井洋司氏撮影

1 まず、今回から開催日も“いつかは”になる。

2 前回は落語協会の二ツ目2人の競演だったが、今回は落語芸術協会、円楽党のそれぞれ二ツ目であること。

3 ギャル落語家時代到来を反映する“女流前座”の登用。

4 そして今回もお兄さん役は柳家喬太郎。

 ちょっと待って。その、開催日が“いつかは”って何よ。それじゃ困るじゃない、いつやるかわからないってこと? と慌てるあなたは聴き手にしといちゃ惜しいな。ええ、“5日は「いつかは」の日”ってことなんです。季刊型の公演ですから、これからは4、7、10月の5日が当日になる予定。ただし1月の5日は落語家の皆さんが初席で多忙なため一週間ないし十日先になるでしょう。来年1月は12日の予定です。

 「芸協」の三遊亭遊馬、円楽党の三遊亭好二郎の2人はともに70年の生まれです。芸暦は遊馬がちょっと先輩。遊馬は94年に三遊亭小遊三に入門、前座名は「遊だち」。入門の日に夕立ちがあったのかな? 好二郎は98年に三遊亭好楽に入門。前座名は「好作」。師匠はともに「笑点」レギュラー・メンバーですね。

 前回、動の菊朗、静の歌彦と紹介しましたが、その手法を使えば今回は「動の遊馬、静の好二郎」となるでしょうか。前回使わなかった対比法を採れば、「剛の遊馬、柔の好二郎」。この手法を前回にはめれば、剛……と言うと語弊があるけどキッチリした歌彦に柔の菊朗ってことになるでしょうが、イメージをレッテルのように貼り付けるのは決していい聴き方じゃありません。ホンの目印まで、と軽く、とらわれずに受け流しのほどを。

 さて、待望の? 女性前座は柳亭こみち。落語協会所属、柳亭燕路(りゅうていえんじ)門下。03年の入門です。第一人者の柳家小三治の孫弟子です。生まれは……女性だから言わぬが花、まあ、入門より少し前のことだった、としておきましょうや。「こみち」という名前が師匠燕路の「路」にちなんでいるのは、もちろんです。

 女流落語家もずいぶん増えてきました。初期のころは抵抗感を覚えるというお客も多かったのですが、もう、そんな声も影をひそめました。講談の世界ではもっと前から女流が進出していて、演者全体の中の比率もかなり高い。浪曲には戦前から女流が多くいて、戦後は女流の大看板が何人も活躍しました。女流落語家ならではの表現や演技をいっそう開拓してほしいものです。

 「朝日いつかは名人会」の発足にあたって、柳家喬太郎が2回連続登場するのは、いまいちばん高度をあげて飛行している若手真打ちだからです。平成17年度芸術選奨新人賞受賞、同じく16、17年度国立演芸場花形演芸大賞連続受賞(連続は前人未到)という実績だけでも充分な説明でしょう。第3、4回は別の人にバトンタッチしますが、ごく近い“いつか”また出演する予定です。

京須 偕充(きょうす・ともみつ) 落語プロデューサー
 1942年、東京生まれ。ソニー・ミュージック(旧CBS・ソニー)のプロデューサーとして、六代目三遊亭圓生の『圓生百席』や古今亭志ん朝の作品など、数多くの落語レコード、CDの制作を手がけてきた。
 有楽町で開かれている『朝日名人会』に加え、06年4月に浜離宮朝日ホールを舞台に始まる『朝日いつかは名人会』をプロデュースする。
 『落語博物誌』(弘文出版)、『落語名人会 夢の勢揃い』(文春新書)、『古典落語CDの名盤』(光文社新書)など、落語に関する著作も多い。
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