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映画「逆境ナイン」から。不屈を熱演する玉山鉄二 |
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島本和彦=東京都内で |
男の熱い魂とギャグがスパークする野球マンガ「逆境ナイン」が映画になり、7月2日から全国公開される。思い切り力のこもった描写を、羽住英一郎監督がCGも使って映像化。出演もした原作者島本和彦は「美形のメンバーが大まじめで演じてくれて、本気で笑える作品になった」と語る。
「廃部だっ!!」。校長(藤岡弘)の突然の宣告。全力学園高校野球部主将・不屈闘志(玉山鉄二)は、「勝てぬ部は不要」と言う校長に甲子園行きを約束する。部員のけがや試験の赤点など数々の逆境を乗り越えるが、地区予選決勝9回裏、112対0という最大の逆境が不屈を襲う。
連載は89〜91年。「あのころ、描くもの描くもの当たらない逆境で、だったら逆境を笑うマンガを描いてやれ、と思ったんです」と島本。むちゃな逆境を強引に乗り越える展開は、笑えて、かつ感動的。「自分で言うのも何だけど、バカバカしいのに勇気がわいてくる作品」と言う。
「海猿」の羽住監督が原作のファンで、映画化を企画。「プロデューサーにダメだと言われたけど、逆境を乗り越えました」。同じくファンだったココリコの田中直樹が、「野球は知らないが人生を知っている」とうそぶく野球部監督の役を買って出た。
根強いファンの支持で、幾度かの絶版を乗り越えた末、映画に。島本は「夢をあきらめないでよかった」。「解説者・炎尾燃(ほのお・もゆる)」として出演もしている。
何げなく描いた場面が、強烈なインパクトを放つ映像になるところに感激した、という。
「不屈が、トラックにひかれそうになる部員を身をていして助ける場面は、『このコマで見開き2ページ埋めると楽だな』くらいの気持ちだった。それが、大変なアクションになってる。不屈が恋人と海へ行く夢想シーンの端っこにちょこっと校長も描いたら、藤岡さんが笑ってビーチを駆けるすごい絵に。描いといてよかった!と思いました」