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人生の楽しさを銀幕に 西田敏行「釣りバカ」16作目

2005年08月29日

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今回は恒例の裸踊りはなし。「楽しみにしている人にはご勘弁を」と語る西田敏行

 「釣りバカ日誌」シリーズの最新16作「浜崎は今日もダメだった♪」(朝原雄三監督)が27日、全国で封切られた。第1作から17年、主役の「ハマちゃん」こと、建設会社の万年ヒラ社員、浜崎伝助を演じ続けるのが西田敏行(57)。ハマちゃんの魅力を西田に聞いた。

 ハマちゃんを演じるのはとにかく楽しい、という。「役としての制約が少なく、自由に演じられる。どこへでも飛べるといったところかな」

 確かに荒唐無稽(こうとうむけい)な設定でもハマちゃんなら許せる。長崎を舞台にした今回も、釣り仲間となった米軍兵士ボブ(ボビー・オロゴン)と意気投合、酔っぱらって米軍艦に乗り込み、行方不明になってしまうハチャメチャぶり。ボビーとのやりとりはアドリブの嵐だった。

 出世街道そっちのけで人生を楽しむハマちゃんの生き方にもほれている。「物質的な豊かさだけを追い求める風潮に対して、人間や人生そのもののすばらしさ、楽しさを提示するのが、この映画の使命。浜崎伝助のような存在を必要ないとする社会はいやな社会。存在を許容できるならば、まだみどころがあると思う」

 95年まで併映した「男はつらいよ」の主人公、車寅次郎との共通点も。「寅次郎は放浪しながらの無駄、こちらは定着しての無駄。無駄な存在は絶対に必要だと思う」。ロケ誘致が多いのも同じ。「ほかの仕事でどこかに出かけても、『釣りバカはいつきてくれるの』と言われてね」

 相棒のスーさん(三国連太郎)との共演も魅力だ。「学生時代、役者になりたいと思いながらも悩んでいた僕の背中を押してくれたのが、三国さんの『飢餓海峡』。『やってみろ』といわれたような気がした。僕の中で押しても倒れない銅像のような存在」

 ハマちゃんは妻一筋なので、ゲストとして出演する俳優のロマンスが花を添える。前回は筧利夫と江角マキコ、今回は金子昇と伊東美咲だ。「生きのいい俳優たちと出会って元気をもらっている」

 声がかかる限り、続けていくつもりだ。一つのキャラクターに染まることも決していやではない。

 「今、町を歩いていると多くの人に『ハマちゃん』と声をかけられる。そういえば、かつてテレビで演じた『池中玄太』の時も『玄太』と呼ばれた。そうやって、役名で呼ばれるとうれしくてね」


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