チャプリンの娘、格安DVDに「待った」 業者を提訴
2006年07月21日
俳優チャールズ・チャプリン(1889〜1977)の娘が代表を務める海外の法人が21日、「モダン・タイムス」など9作品を格安に販売するDVDメーカーなどに対し、同社の著作権を侵害しているとして販売差し止めと総額9400万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。作品は19年から52年の発表で、著作権は現著作権法では消滅するが、原告は同法付則によって旧著作権法が適用されることなどから、短くとも2015年までは存在し、原告が持っていると主張している。
提訴したのはリヒテンシュタイン公国のロイ・エクスポート・カンパニー・エスタブリッシュメント(代表者・ジョセフィン・チャプリン氏ほか)。ロイ社側は日本でのDVD製造・販売について角川ヘラルド映画と契約、角川社は朝日新聞社と共同でDVDを制作・販売している。価格は1枚4935円(税込み)。一方、格安版は1枚500円で各1万枚以上売れたとみられ、ロイ社はその分の損害を受けたという。
訴状などによると、(1)71年施行の現著作権法の付則では、旧法による著作権保護期間が新法より後に終わる場合は、旧法を適用する(2)9作品は元々チャプリン個人の著作物であり、後にロイ社が引き受けているが、個人の著作物で生前に公表されたものは、旧法では著作者の死後38年間保護される、と原告は主張している。
著作権法は、映画の著作権は公表後70年間(04年元日施行の条文改正前は50年間)存続すると定めている。
〈訴えられた格安DVDメーカーの話〉 訴状を見ていないので詳細は分からないが、我々は、著作権が既に切れたパブリックドメイン(共有財産)と考えている。映画は多数の人が協働して制作するものなのに、個人の著作物として保護期間を計算するのはおかしい。司法の場で反論したい。
|
PR情報
この記事の関連情報
|

|