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2005年08月18日更新
「MIMI」 マライア・キャリー
どんなに素晴らしい楽器の音色よりも、心にストレートに響くもの――それは“歌声”であろう。喜びや感動、安らぎを与える一方で、時に胸をえぐるような痛みさえ感じさせる、そんな名唱の数々に耳を澄ませてみては。
“7オクターブの歌声”を引っ提げ、華々しいデビューを飾ってから早15年。そのゴージャスな声を武器に、常にシーンのトップを走り続けてきたマライアから、新たな意欲作が届けられた。毎回、時代の先端を行くアーティストとタッグを組むことで有名な彼女。今回もプロデューサーにザ・ネプチューンズやカニエ・ウェスト、ゲストにスヌープ・ドッグやネリーといった超ド級の豪華メンツをラインナップ。旬のオトコたちを従え、さらに磨きのかかった女王のヴォーカルをとくとご堪能あれ。
自身のスタジオ・アルバムとしては、1995年の『カンバセーション・ピース』以来10年振り、28枚目のオリジナル・アルバムが登場。テーマはずばり“原点回帰”。『トーキング・ブック』や『インナーヴィジョンズ』『キー・オブ・ライフ』といった、70年代ニュー・ソウルの大傑作にも通じるファンキーでオーガニック、かつポップなナンバーが勢ぞろい。本気モード全開のスティービー節を思い切り楽しむことができる。また、プリンスや愛娘アイシャの参加でも話題に。
2004年に他界したソウル・ミュージックの天才、レイ・チャールズの遺作にして初のオール・デュエット・アルバム。相思相愛のアーティストたちとともに作り上げたという作品だけあって、年輪を重ねて渋みと深みを増したレイの歌声にも、喜びと優しさが満ち溢れている。ノラ・ジョーンズにエルトン・ジョン、マイケル・マクドナルド、B・B・キングなど、世代もジャンルも超えた豪華共演者による、レイへの敬愛に満ちたヴォーカルとの愛称も抜群。まさに奇跡のコラボレーション・アルバムと言えよう。
2002年のデビュー作『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』で、第45回グラミー賞の8部門受賞という快挙を成し遂げたノラ・ジョーンズの2ndアルバム。プレイヤーの息遣いまで漂ってきそうなほどキメ細かなバンド・アンサンブルのなか、じんわり広がるシルキー・ヴォイスはやはり絶品。聴き手を瞬時にして圧倒してしまう天賦の技量と表現力は、本作でも如何なく発揮されている。前作の成功によるプレッシャーをものともしない、余裕たっぷりの歌いっぷリは大物の証か。
スタンダード・アメリカン・ポップス史において燦然と輝く珠玉のヴォーカリスト、フランク・シナトラ。時にテンダーで時にエモーショナルな彼独特の歌唱法が後世に与えた影響は、あまりに甚大である。
優美で気高いヴォーカルを何層も重ね合わせることで、至福のグルーヴを紡ぎだすアイルランドの歌姫エンヤ。彼女の最高傑作との呼び声も高いのが、結婚式BGMの大定番「オンリー・タイム」を含むこの1枚。魂をも浄化してくれるような珠玉の名作集だ。お疲れ気味の方はぜひ……。
ジャズ・ヴォーカルのあり方を世に知らしめた名シンガーのベスト盤。没後、娘ナタリーと音源上でデュエットを果たした「アンフォゲッタブル」を収録している。涙なしには聴けない1枚。
伝説の女性ロック・シンガー、ジャニス・ジョプリンの遺作にしてマスターピース。本作で聴くことができる、自らの死期を意識したかのような鬼気迫りまくりのヴォーカル・ワークはとにかく圧巻。まぎれもなくロック史のハイライトといえよう。
“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィスの生誕70周年を記念してリリースされた究極のラヴ・ソング集。激しいロック・ナンバーで聴かせてくれる雄々しい歌いっぷりとはひと味違った、極上のスウィートなヴォーカルが楽しめる1枚だ。
数々のミュージカル出演で鍛えられた透明感溢れるソプラノ・ボイスが魅力のサラ。本作ではクラシックの名曲をバックに、彼女の唯一無二の美声ぶりが遺憾なく発揮されている。神聖なる歌声と荘厳なるトラックとの融合がもたらすクールネスは、暑気払いにもピッタリ。
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